世界中のあらゆる過酷な温度環境下で走行テストを実施
そんな中、今回は極寒の北極圏での低温評価試験の模様が公開されて注目を集めている。
レンジローバーが新たに開発を進めているオール電気駆動システムは、ABSユニットのみに頼る従来のトラクションコントロールとは異なり、ホイールスリップの制御を個々の電動ドライブコントロールユニットに直接配分し、各ホイールのトルク反応時間を約100ミリ秒からわずか1ミリ秒までに短縮しているのが特徴。
ホイールスリップを正確かつ迅速に制御するコントロールシステムは、あらゆる路面でトラクションを最大化し、レンジローバーならではのドライブエクスペリエンスを大幅に向上させると謳われている。
今回の北極圏テストでは、この新しいトラクション コントロール システムが凍結した路面やグリップの低い路面でも想定どおりの高いパフォーマンスを発揮。スタビリティコントロールやシャシと調和して洗練されたドライビングを提供することも確認されたという。
「レンジローバー エレクトリック」は、このマイナス40度という極寒の北極圏テストの後も、50度を超える灼熱の砂漠など世界中の過酷な温度環境下で走行テストを続け、さらに、ぬかるんだ泥濘地、滑りやすい岩場、一般公道などさまざまな路面下での試走も重ねられている。
■ジャガー・ランドローバー エグゼクティブ・ディレクター/トーマス・ミュラー
「電気自動車のレンジローバーは、このモデルならではのラグジュアリーさ、洗練性、走破能力に、非常に静かな電気駆動システムを組み合わせることで、スムーズでリラックスした旅を実現します。私たちは、万全を期すために物理的なテストと開発プログラムを順調に進めており、『レンジローバー エレクトリック』の能力を極限まで高め、比類なきモデルとしてお客様に提供していきたいと思っています。」
文/近藤暁史 写真提供/ジャガー・ランドローバー・ジャパン
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ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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