高額な本格時計を選ぶときに失敗はしたくない。そのためにはカタチやデザインの意味、機構や機能、素材の種類など、細部のディテールまで理解した、しっかりとした知識が必要。すでに機械式時計の沼にはまっている人も、これから足を踏み入れようとしている人も、ぜひ基礎知識を学んで、大切な1本を選ぶ際の参考にして欲しい!
今回は「パーツの呼び名」を知る。今さら聞けない!? クロノグラフと3針モデルのディテールの名称を解説します。
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「ダイバーズウォッチの金字塔」ジェームズ・ボンド着用モデルから着想!“オメガ シーマスターの新作”は品格を呼び込むメタリックな装い
「機能美とロマンが詰まった精密機械」クロノグラフの名称を知る
腕時計の基礎知識としてまず覚えなければならないのは、時計のパーツ、ディテールの呼び方。時計業界には普段使わないような専門用語が多くあるので、呼び方を知っていないとメーカーカタログや専門店のホームページの情報が読み取れないうえ、ショップ店員さんに質問するのにも困ることになるからだ。また、呼び方にはスモールセコンドをスモセコと略したり、長い針を長針、長剣、分針など違う呼び方もできるので、まとめて覚えておくと便利だ。
まずはみんな大好きなクロノグラフから。このストップウォッチ機能を持ったスポーツウォッチを紹介すると、「文字盤(ダイヤル)上にスモールセコンド(スモセコ)と積算表示のインダイヤル(サブダイヤルまたはカウンター、レジスターとも)があり、1分で1周するクロノグラフ針を装備。ベゼルはタキメーター、ブレスはSS(ステンレススチールの略)となる」といったところ。
すでに専門用語がいっぱい出てきたので、意味が分かるようにしっかり覚えよう。
スモールセコンド
通常時刻の秒を示すインダイヤルのことで、針は1分で1周する。3つ目の場合は6時や9時の位置に備わることが多い。クロノグラフ以外にもスモールセコンドを備えたモデルもある。通称スモセコ。
クロノグラフ針
クロノグラフ秒針ともいわれ、ストップウォッチ機能を使って時間を測定する際に、秒針の役割を果たす針。1分で1回転し、経過時間は積算計にプラスされていく。
12時間積算計
クロノグラフ計時中に30分を経過すると半目盛り分進み、1時間を経過すると1目盛り進む。12時間まで計測が可能。クロノグラフ針→30分積算計→12時間積算計の順で積算される。
スタート/ストップボタン
クロノグラフ計時(ストップウォッチ)のスタートとストップを行うプッシュボタン。1度押すとスタート。もう1度押すとストップ。ワンプッシュでリセットまで行うワンプッシュタイプもある。
30分積算計
クロノグラフ針が1周(1分経過)するたびに、1目盛りずつ進み、30分まで計測する。30分を経過すると、再び1分から積算を始め、12時間積算計の目盛りは半目盛り進んでいる。
リセットボタン
クロノグラフ計時(ストップウォッチ)をストップし、リセットする時に押すプッシュボタン。押すとクロノグラフ針や積算計の針がすべてスタートのゼロ位置に戻る。
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