MonoMax(モノマックス) Web

モノマックス 人気記事ランキング

「国産牛=和牛は間違い?」実は焼きすぎ!? 食のプロに教わる“美味しい牛肉”の選び方、焼き方のコツ

執筆者:

そのまま肉を焼くのはもったいない!なにかしらに漬けて

牛肉を焼く際、そのまま焼いて塩コショウが上級者の食べ方な気がしますが、実は焼肉屋さんは別の食べ方を推奨するといいます。

「以前、高級焼肉屋さんが教えてくれたのですが、焼肉のタレに30分つけてから焼くのが最も美味しいのだそうです。私のおすすめは野菜や果物のすりおろしが入っている焼肉のタレ。たとえば、玉ねぎやリンゴの入ったものですね。自分でショウガや熟したキウイを擦って入れても良いですよ。パインも有効ですが、缶詰め入りのものは加熱され酵素が失活しているので意味がありません」(スギ アカツキさん)

さらに、肉を柔らかくする塩麴もおすすめなのだそう。牛肉は塩麴で柔らかくなりづらいと思われがちですが……?

米こうじから塩麴を作る
「市販の加熱殺菌された塩麴では効果が感じにくいこともあるようですね。実は手作りの塩麴ならどんな肉も柔らかくなります。米こうじと水、塩を混ぜるだけですぐに作れるので意外と簡単ですし、お肉を自宅で美味しく食べたい方にはおすすめしたいですね」(スギ アカツキさん)

さらに、バーベキューなどで「牛肉を炭酸水に漬けると柔らかくなる」というテクニックがあるが、これはあまり効果がないのだそう。

「以前ある仕事で実験してみたことがありますが、浸透圧の関係もあり肉から味が抜け食感もぱさぱさになってしまいました。それよりも『マリネ液(酢大さじ1・オリーブオイル大さじ2・砂糖小さじ1・塩少々)』に浸けてから焼くほうが柔らかくジューシーな焼きあがりになりました。ステーキやバーベキューをする際は試してみてくださいね」(スギ アカツキさん)

比較的高価な牛肉をせっかく買ったのなら美味しく食べたいもの。教えて頂いた調理法で最大限、牛肉の味わいを引き出して楽しみたいと思います。

スギアカツキさん

スギ アカツキさん  
食文化研究家、スーパーマーケット研究家。
東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを幅広く学ぶ。在院中に方針転換、研究の世界から飛び出し、TV、ラジオ、雑誌、ウェブなどの各種メディアで活躍中。国内外の食情報にも詳しく、食テーマについてのやさしく、わかりやすい説明に定評がある。

取材・文/松本果歩

この記事の画像一覧
  • 国産牛=和牛ではない
  • 牛肉
  • 牛肉を焼いたところ
  • 米こうじから塩麴を作る

この記事の画像一覧を見る(4枚)

123

この記事のタグ

この記事を書いた人

松本果歩

ライター松本果歩

インタビュー記事から食レポ記事までジャンルを問わず執筆するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり、店長を務めた経験あり。

執筆記事一覧


Twitter:@KA_HO_MA

Website:https://monomax.jp/

モノマックスの記事をシェアする

関連記事

「カルディのヒット品解剖」一度作ったら絶対ハマる!カルディコーヒーファームで味わえる“世界の名物グルメ”8選【ハワイ、韓国、メキシコほか】

「そうだ 京都、行こう。」 この夏絶対訪れるべき“京都のスペシャルな癒しスポット”5選。旅好きライターの体験レポート

ローソンストア100の“ヤバい”賛否両論めし、ファミマ看板商品「大きさ1.2倍なのに価格据え置き」ほか【コンビニグルメの人気記事ランキング】(2024年6月版)

「激うま神レシピ」ビールに合いすぎ……高円寺メタルめし店主が教える“濃いめジャーマン豚豚ポテト”がサイコー!

「桃は種をよけて切ると美味しさ半減!?」食の専門家に教わる“美味しい桃”の選び方&皮の剥き方は?

マクドナルド“リピ確定”の超話題作、「3年連続売上No.1」中毒性がすごい限定サンド ほか【ファストフードの人気記事ランキング】(2024年6月版)

「メンズシャンプーシェア15年連続No.1!」皮ふ医学に基づいた知見が生きる“スカルプDのスカルプシャンプー”で夏の頭皮環境を整えよう!

【世界が認めたプレミアムシューケアブランド】ジェイソンマークが毎日の生活を豊かにしてくれる!

これぞTシャツコーデの男の作法! グンゼ「in.T(インティー)」があれば気分よくキマる!

今月のモノマックス特別付録

「豪華すぎる2点セット付録」チャムスのマルチツール&ブリキケースは日常、アウトドア、防災グッズとして超使える!

「豪華すぎる2点セット付録」チャムスのマルチツール&ブリキケースは日常、アウトドア、防災グッズとして超使える!