「シャイノラ・デトロイト」が伊勢丹新宿にやってきた!
「シャイノラ・デトロイト」、ご存知でしたか?
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"丈夫で長持ちする製品を提供する"と、至って王道のコンセプトを有するこのブランドが誕生したのは、2011年。
・メイド・イン・USAで、品質に徹底し、ディテールまで妥協しないモノ作り
・時代をとらえたスタイリッシュ&アーバンなデザイン
・スポーツバイクや腕時計、バッグ、ステーショナリー、ナイフなどライフスタイル全般の幅広いプロダクトを展開
こうした理由から、人気はまたたく間に世界へと拡大し、現在ではアメリカやヨーロッパ各国で直営店を展開。日本でも、高感度層の人々を中心に話題を集め、ニューヨークやパリに行ったときに買ったり、海外のECサイトを通じてやりとりしたりで、「日本ではまだ広まっていない逸品」を入手しようという姿が見られました。
しかし、これからはそうした手間が不要です。5月31日より、伊勢丹新宿店メンズ館7階に、日本初のショップインショップがオープンすることになりました。
4月某所で開催された展示会に潜入。注目作を一足先にご紹介します。
独自のセンス漂う本格腕時計!
多彩な製品を取り扱っている「シャイノラ・デトロイト」ですが、もっとも多くの人に知られており、売り上げも大きいのが腕時計。そのなかでもブランドの看板モデルが、この「ランウェル」です。
丸みがあってポリッシュ仕上げにしたステンレスケースやオニオン型リューズ、ワイヤーラグなど、クラシックなディテールを多用。その一方で、シャープなリーフ針やスッキリしたインデックスなど、文字盤から感じられるのは現代的な美意識。ステッチを利かせたレザーストラップはタンナーとして名高いホーウィン社のもので、なんだかアメリカンな香りも漂ってきます。
時計の伝統と、現代的&都会的なデザイン、それにUSA。そうしたテイストのミックスが、「シャイノラ・デトロイト」の真骨頂なんです。
「ランウェル」は定番だけに、全9色と色バリも豊富。より小ぶりなケース径36mmもあり、そちらは全6色です(価格は同一)。
こちらはクロノグラフモデル。ヨコ目の2カウンターですが、どちらも中心からやや上に配置しているところが個性的です。47mmとやや大ぶりですが、ケースに丸みがあるため、それほど「でかい!」という印象はありません。
こちらは、よりモダンな印象を受けるデザイン。針を太さが均一のバトン針に、インデックスをコンパクトにあしらうことで、ミニマルな雰囲気を強めています。
こちらは新作のクロノグラフ。スポーティーなケースデザインですが、実は上下のケースに大きな切り欠きを入れることで重厚感を抑え、いまどきな雰囲気に落とし込んでいます。
「シャイノラ・デトロイト」では、定期的にスペシャルモデルを展開していますが、今回はMLBの伝説的ベースボールプレーヤー、ジャッキー・ロビンソンをイメージしたモデルが登場。アフリカ系アメリカ人選手として活躍し、有色人種のメジャーリーグ参加の道を開いた偉人で、彼が着ていた背番号「42」は、今もなお全球団の永久欠番です。
「それなりの価格をする腕時計を作れるのって、スイスと日本くらいなんじゃないの?」と思う方もいるでしょう。
確かに「シャイノラ・デトロイト」には、創業以前に時計製造のバックボーンはありませんでした。しかし、"丈夫で長持ちする製品を提供する"という理念のもと、彼らはスイスから多くの熟練時計師を招き、トレーニングを積んでノウハウを修得していきました。
その甲斐あり、現在はスイスからパーツを取り寄せ、それをデトロイトで組み立てる「USAムーブメント with スイスパーツ ── ビルトイン デトロイト」を実現。その文言は、各モデルの裏蓋にも明記されています。
ホーウィンレザーをたっぷり使った魅惑のバッグコレクション!
お次はバッグコレクションを見ていきましょう。
現在「シャイノラ・デトロイト」で展開されているバッグコレクションは、すべてレザーモノ。それも、シェルコードバンで有名な創業100年以上のタンナー、ホーウィン社がなめしたレザーがたっぷり使われています。
15インチPCを収納できるサイズの2WAYブリーフケースです。側面にブランドタグのキーフォブを取り付けた以外は、至ってシンプルにまとまっています。
やはり印象的なのは、このレザーの風合い。オイルたっぷりで、オイルの封入具合によって生じる若干のグラデーションに、アメリカの製品らしいクラフト感を感じさせます。
昨今の革のブリーフケースというと、真面目な英国系かお洒落なイタリア系が主流ですが、どこかアメリカンクラシックな雰囲気漂うブリーフケースというのは、新しい選択肢ではないでしょうか。
こちらは、腕時計の看板モデルと同じ名前を冠したバックパック。背面までオールレザー仕様で、フロントポケットも出っ張らず、大人なスタイルにピッタリです。
メイン収納のほか、背中側には15インチPCを収納できるスペースを設けています。それに、一般的なブリーフケースに使われているのと同じような角カン付き1本手ハンドルを装備。手提げでも持ちやすいんです。
こちらのトートバッグはライニングのない一枚革仕様で、革の風合いを存分に楽しめるモデル。一枚革だからこそ使うほどにクッタリ感が生じ、革のエイジングも楽しめるはずです。肩掛けできるショルダーストラップと、作りも立派な丸ハンドルを装備しています。
「シャイノラ・デトロイト」のバッグコレクションには、すべてプレート状のネームタグが付属され、アイコン的存在になっています。
クリエイティブ・ディレクターに聞いた!「シャイノラ・デトロイト」らしさとは?
会場にはクリエイティブ・ディレクターのダニエル・コーディルさんが来場していましたので、お話を聞きました。
──そもそもなぜデトロイトに?
「かつては自動車産業で活況に沸く『モーター・シティ』でしたが、ご存知の通り同産業は衰退し、デトロイトは財政破綻してしまいました。私たちは、本当に作りたい製品を生み出すためには自ら工場を持つことが必要だと考えていたのですが、デトロイトで理想的なスペースを格安で見つけることができたんです」
──偶然の出会いだったのですね。
「デトロイトに特別なこだわりはありませんでした。ただ、現地には腕に覚えのある技術者がおり、求職者が多いことから、同市の再生に少しでも力になれたらと雇用を促進しています。現在ではデトロイトだけで200名以上の従業員が働くほどになりました」
──「シャイノラ・デトロイト」らしさって何でしょうか?
「ラグジュアリーでありカジュアルであること。また、アメリカンデザインでありワールドデザインであること。そうしたテイストがひとつに同居しているのが、私たちらしさなのだと思います」
──日本上陸を果たしたことについては?
「とてもうれしいです。日本人はディテールや背景にまでこだわり、製品のクオリティに妥協のない人々だと聞いています。そうした厳しい目で、私たちの製品をぜひ吟味してください。満足していただけるものだと確信しています」
最後に、改めて出店情報についてご案内。
5月31日(水)より、伊勢丹新宿店メンズ館7階=オーセンティック カジュアルにて展開開始。ここで紹介した製品を含む、腕時計、バッグ、財布、ジャーナルがラインアップされます。
本国アメリカでも人気の高い「ウィラード・ウォッチ・サービス」も用意されます。これは、好みのケースとベルトを自由に選べるサービスです。
また、5月31日(水)~6月6日(火)の期間中、伊勢丹新宿本館1F=ザ・ステージではポップアップイベントも開催されます。
ついに上陸を果たす「シャイノラ・デトロイト」。各業界の台風の目となること、間違いなしです。
シャイノラ・デトロイト
https://www.shinola.com/
イセタンメンズネット
https://www.imn.jp/
問い合わせ先
ブランドニュース
03-3797-3673
取材・文/横山博之 撮影/横山博之、SHINOLA DETROIT
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