完全電動化に向けたデザイン指向やインターフェイスの導入
新型XC90の進化は刷新された内外装からもわかる。
エクステリアには、2方向から伸びる斜線が重なり合うグラフィカルなパターンを取り入れたフロントグリル、マトリックスデザインLEDでスリムになったトールハンマーヘッドライト、改良されたフロントバンパーなど、EVのEX90に通じる未来的なデザイン指向が盛り込まれたのが特徴。
インテリアは、ダッシュボードが従来よりも直線的な形状になり、100%リサイクル素材を使用したプレミアムなステッチ入りのテキスタイルパネルとウッドパネルが組み合わされ、より上質な仕上がりになった。また、新しい縦型エア吹き出し口やメタルメッシュのスピーカーなど細部にまでこだわったデザインが施される。
最新のEVに採用されている新しいインターフェイスが導入されたこともポイント。センターディスプレイを従来の9インチから11.2インチに大型化し、ピクセル密度を21%向上して、操作性と視認性が向上。マップ、メディア、電話など、状況に応じてよく使うアプリや操作系をホーム画面に表示することもできるようになった。
ボルボは今後ミドルSUVの「EX60」やラージセダンの「ES90」といった新しいEVの投入を予定しているが、市場の環境に合わせて完全電動化へと進む中で、プラグインハイブリッドとマイルドハイブリッドの新型XC90は現実的で有力な選択肢のひとつになりそうだ。
■ボルボXC90 ラインナップ(車両価格は税込み)
XC90 プラス B5 AWD(マイルドハイブリッド):¥10,190,000
XC90 ウルトラ B5 AWD(マイルドハイブリッド):¥10,900,000
XC90 ウルトラ T8 AWD(プラグインハイブリッド):¥12,940,000
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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