価格を超える充実の装備にも注目
先進EVの例に漏れず、エアコンやオーディオなどの基本操作はモニターで行うが、今回モニター自体の性能もさらに向上した。またインフォテインメントもかなり充実していて、スマホやタブレット感覚で使えて、さまざまなコンテンツを楽しむことができる。またシーライオン7ではドライバーモニターシステムも追加された。
テスラはシフトすらモニターで行うが、シーライオン7ではシフトノブでの操作で、初めてでも戸惑いはない。また急な操作が必要なときも安心。始動は乗り込んでブレーキを踏むだけでも可能だ。もちろんQi(チー)充電も装備していてスマホを置くだけで充電OK。
内装はブラックのみの設定で、少々暗め。ただし、前後をカバーする大型のガラスルーフを備えているので、開放感はある。
BYDではオーナー向けのアプリを用意していて、スマホなどから遠隔で事前のエアコン始動やドアロック&アンロック、シートヒーター操作が行えるだけでなく、現状の航続距離やタイヤの空気圧を確認することもできる。
海洋シリーズとして海の生き物をモチーフにしているBYD。オーシャン・エックス・フェイスと呼ばれて、先進的なだけでなく、躍動感のあるデザインが印象的だ。タイヤは後輪駆動が19インチ、AWDが20インチと大径だが、ボディの存在感が強くてそれを感じさせない。ちなみに銘柄はミシュランとコンチネンタルだった。
テールライトのサイズ自体は小ぶりなものの、左右を貫いていてアピール度はかなり高い。デザインアイコンとしてもうまく効果を発揮していて、広大な海原に広がる水平線の美しさを表現している。
空力はEVでは至上性能のひとつだけに上下のダブルスポイラーとなっている。スポーティなイメージをうまく表現した造形で、先進性を押し付けてこない、レベルの高いデザインと言っていい。
バッテリーメーカーだけに、最大受け入れ容量は105kWを実現していて効率よく充電することができる。また温度管理システムによって、冬場の効率低下を防止してくれる。充電方式は日本ではチャデモ対応となる。
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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