【使ってレビュー】ボーズの「SoundSport Pulse」こそが現在最強のランニング用イヤフォンだった
ランニングブームはすっかり定着し、ランニングが生活習慣になっている人は少なくありません。そのとき欠かせないアイテムといえば、スマホと音楽。スマホでランニングアプリを起動して、音楽を聴きながら走っている人は多いでしょう。ボーズの「SoundSport Pulse wireless headphones」は、そんなランナーに最適の心拍計付きの防水防滴Bluetooth対応ワイヤレスイヤフォンです。
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快適に走れるイヤーピースが秀逸
Blutetoothイヤフォンを使うと、ランニング中にぶらぶらするケーブルの煩わしさから解放されます。この「SoundSport Pulse」はスポーツ向けに開発されているため、防滴・防汗仕様で雨の日に走っても安心。イヤーピースは動いても外れにくい形状で、ランニングに最適です。
実際に使ってみるとこのイヤーピースがとてもよくできていることを実感します。柔軟なシリコン素材と円錐型のパーツが耳の穴に密着して、しっかり耳にフィットします。カナル型のように耳の穴に押し込んで密閉するわけではないので、外部の音を完全に遮断せず、車の音などに気づかないといった危険も回避できます。
それでいて音質面では抜群の実力を発揮します。しっかりとした低音と、抜けのいい高音は、スポーツ用という枠を超えた素晴らしいサウンド。不自然に低音や高音を強調したいわゆるドンシャリ系ではない、自然でしっかりとした強い音です。
ボリューム調整や曲の再生・停止、スキップ、通話などは、ケーブルについたマイク付きのリモコンで操作できます。スマホに手を触れることなく、必要な操作がリモコンで完結する。このようにイヤフォンだけで操作できる点がワイヤレスイヤフォンの最大の魅力でしょう。
イヤフォンにはバッテリと受信機が内蔵されているので、有線のイヤフォンよりはサイズは大きいですが、装着したときには重さを感じません。これもイヤーピースの装着性のよさによるものでしょう。長時間使用していても、カナル型のイヤフォンのように耳が痛くなることなく疲労感がありませんでした。なお、本機の連続使用時間は最長5時間で、フルマラソンでの使用にも対応できます。
心拍数チェックで効率アップ
この製品のもうひとつのポイントは心拍計です。ランニングに限らず、運動を効果的に行うには心拍数のチェックが欠かせません。たとえばダイエット目的でランニングをするなら、全力疾走するよりも、負担のない速度で長時間走る方が効果的です。その目安になるのが心拍数です。一般には、最大心拍数に対してどの程度の強度で行うかによって、その効果が違ってきます。
(トレーニングの効果):(心拍数)
ウォーミングアップ:〜60%
脂肪燃焼・体重減量:60〜70%
持久力向上:70〜80%
筋力・基礎代謝量向上:80〜90%
瞬発力・運動能力向上:90%〜
最大心拍数は一般的に「206.9−(0.67×年齢)」で求められます。最大心拍数が180の人なら、脂肪燃焼に効果的な運動強度は、108〜126くらいになります。心拍数をチェックしながら走ることで効果的にトレーニングができるのです。
本製品は左耳のハウジングに心拍計が内蔵されており、計測した数値は、無料アプリ「Bose Connect」(iOS/Android)でチェックできます。アプリを入れてペアリングするだけで、現在の心拍数がモニタリングできます。ランニング時にこのアプリで心拍数をチェックすれば、運動強度やペースをつかむことが可能です。
またその心拍数はランニングアプリなどに連動することも可能です。するとランニングの記録とともに、心拍数も記録されることで、より効果的なトレーニングが実施できます。ここでは筆者がふだん愛用している「RunKeeper」と連動してみました。ランニングの記録と同時に心拍数の遷移が「チャート」の「Heartrate」から確認できます。ランニングに限らず自転車などのトレーニングにも心拍計は有効です。目的にあった効率的なトレーニングを行うためにもぜひ活用したいものです。
ワイヤレスでランニング中にケーブルの煩わしさを感じず、かつ防滴のスポーツ仕様で、サウンド面でも他のスポーツ用イヤフォンと比べても抜きん出た性能。心拍計の機能も含めて、ランニング用イヤフォンとしては現在最強のモデルだといえます。スマホと一緒にランニングのおともにおすすめのアイテムです。
写真・文/栗山琢宏
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