絵本の世界がフィギュアにカプセルシアター「パコと魔法の絵本」
昨年9月に公開されたファンタジー映画「パコと魔法の絵本」。
フルCGでクライマックスを構成した劇中劇のキャラクターたちがカプセルトイになった。
映画の体験を、一日限りにはさせておかない!
カプセルシアター『パコと魔法の絵本』
■パコセット(全6種)、ガマ王子セット(全5種)
■カプセルベンダーにて5月上旬発売予定 ■価格:300円
■原型制作:村田明玄
■発売:海洋堂 ■販売:システムサービス
販売は「パコセット」と「ガマ王子セット」の2通りで、それぞれ下記のメンバーがラインナップされる。
<パコセット>
パコ 映画の主人公。交通事故の後遺症で1日しか記憶がもたず、毎日、絵本『ガマ王子対ザリガニ魔人』を読んでいる。
スカートの刺繍まで再現された塗装に感激!
ザリガニ魔人 絵本『ガマ王子対ザリガニ魔人』の敵役。映画館のスクリーンを埋め尽くす勢いのデカくて強い。
パースがついて、やや見下ろす視線の造形で巨大さが感じられる。
ガマ姫 ガマ王子のお母さん。いつもワガママな息子のことを心配している。
王妃らしいゴージャスな姿。
ヤゴ 絵本には出ないが劇中劇だけには登場。神出鬼没でちょっとミステリアスなキャラ。
残念ながらトンボになった状態のフィギュアはなし。
サカナ ガマ王子の家来。最初から最後まで全身包帯ぐるぐるの哀れな姿だが、そこが笑えるイジラレ役。
フィギュアでは包帯の重なりもリアルに再現されている。
タニシ ガマ王子の家来でお池の仲間。ガマ王子におうちを壊されたが、それでも付いていく忠臣。いい人。
なんだか、彼だけはダブっても気にならないような気がする。
<ガマ王子セット>
ガマ王子 絵本『ガマ王子対ザリガニ魔人』の主人公。ワガママなお池の王子様だが、お池を荒らすザリガニ魔人に闘いを挑む。
丸っこいスタイルと悪い目つきが最高!
ザリガニ 巨大なザリガニ魔人の本体。すっかりザリガニではないカラフルなデザインが黒幕らしい。
塗り分けの細かい、クツと羽が見どころ。
沼エビの魔女 ザリガニ魔人の家来。かみつきキャラだが、脚はセクシー。
派手な鬣(たてがみ)の迫力は、このフィギュアの中でも必見の出来。
アメンボ家来 ガマ王子の家来でお池の仲間。見た目はが頼りないが、ガマ王子といっしょにがんばる。
入手したら側面や背面からも見て、細い手足の造形を楽しみたい。
ミズスマシ君 劇中劇を演じる人物のために見た目はイカツイが、ガマ王子の仲間。
額の傷と「王将」のしましまハラマキのギャップがかわいい。
劇中ではCGという光の色で表現されたキャラたちは、フィギュアになると塗装の色で表現されることになる。
造形物の実在感(モノがあるんだから当然だが)と相まって、小さくともイメージに強烈に訴える“濃さ”が生まれているようだ。
映画本編も、傷を負ったいい大人が「パコのために!」と団結し、己とも向き合う物語。
「軽めのCGファンタジー映画でしょ?」と思ってた想像をいい方向に裏切った名作だ。
3月にはDVD、ブルーレイディスクも発売されたので、劇場で観ていない方はぜひ鑑賞を。
(C) 2008「パコと魔法の絵本」製作委員会
(望月哲史)
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