今注目の女子文具とは? 仕掛け人に聞いた
今の文房具業界の旬のキーワード「女子文具」。簡単に言えば女性向けの文房具ですが、具体的にはどんな特徴があるのか、昨年・一昨年と、女子文具を集めた展示即売イベント「文具女子博」を手がけた、日本出版販売の浦田さんに聞きました。
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女子文具とは?
「文房具というと『機能性』『便利さ』などがキーワードにあがる印象がありますが、女子文具はそこに『見た目の可愛らしさ』や『ファッション性』などがプラスされます。その文房具を使うときのシーンや、一緒に使う文房具との相性などを想像させてくれたりして、普段の生活にちょっとしたアクセントを与えてくれるものではないでしょうか。そして、そんなアクセントを求める女性が好む文房具なら、女子文具と言えるのではないかと思います」(浦田さん)
もともとご自身が文具女子で、可愛い文具を見つけるとついつい買ってしまうという浦田さん。「色々なメーカーの文具が一度に楽しめて、その場ですぐ買えるイベントがあったらワクワクする!」と思い立ったのが文具女子博を始めたきっかけだそう。会場で売られていた、文具がこちら。
これが女子文具だ!
では、女子文具にはどんなものがあるのでしょう? その一例を紹介します。
「文具女子博」では、毎年、来場者の投票で決まる文具女子アワードが行われています。その大賞を受賞した文房具がこちら。
<第2回文具女子アワード 大賞>
BGM
マスキングテープ 女子文具
文具女子という言葉からデザインされ、ハサミやペンなどがデザインされた、かわいいマグキングテープ。中にはマスキングテープが描かれたマスキングテープというユニークなデザインも。箔押しの加工がより一層可愛らしさを演出しています。
<第1回文具女子アワード 大賞>
コクヨ
テープカッター カルカット(クリップタイプ)
クリップのようにマスキングテープにはさむだけで使える、コンパクトなテープカッター。特殊加工刃「カルカット刃」を採用し、テープをまっすぐきれいに切ることができます。
クリップタイプなので、取り付け・外しが簡単で、1つで複数のマスキングテープに使い回せるのも便利です。
こんなユニークな文房具も
第1回、第2回とも、マスキングテープ関係の文具の受賞が目立ちますが、中にはこんなユニークな文房具も受賞しています。
<第1回文具女子アワード 受賞>
ハイタイド
ニューレトロシリーズ
昔、誰もが手にしたことのあるお道具箱や上履き入れなど、懐かしいアイテムをよみがえらせた文房具シリーズ。レトロな配色やモチーフを日常小物に落とし込み、その懐かしさに思わず顔がほころんでしまいそう。
お道具箱を開いたときのワクワクする感じは今も同じ。
メモ帳は、背の部分から鉛筆を引き抜く楽しさがたまりません。
<第2回文具女子アワード 受賞>
RiraRiraはんこ
まもるくんプラカード ラバースタンプ
まもる君が持つプラカードの中に一言書けるようになっているスタンプ。消しゴムはんこの印影をそのままゴム印に加工しており、耐久性も◎。こんなスタンプと一緒にメッセージをもらったら、気持ちがほっこりしそうです。
2019年も注目の女子文具が登場
2019年、ビジネスシーンにも女子文具を意識したと思われる文房具が登場しています。その一例がこちら。
コクヨ
GLOO(グルー)シリーズ
スティックのり、テープのり、瞬間接着剤、テープカッターの、「貼る」文房具4アイテムの新シリーズ。ミニマルでスタイリッシュなデザイン、白を基調にパステルカラーでアクセントをもたせた色使いなど、ビジネスで使用できるシンプルさながら、どこか女性向けな雰囲気を感じます。
ゼブラ
ブレン
筆記時に生じる振動を制御し、ストレスフリーで書けるボールペン。ペン先が紙に接触するときに発生する微細な振動を制御し、指から振動が伝わることによるストレスをなくす機構を備えています。社会人女性にストレスなく使ってもらうことを目指して開発されたそうで、女性を意識したデザインになっています。
まだまだ広がる女子文具。今後の展望は!?
グルーシリーズやブレンのように女子向けを意識した文具は今後も増えていくんでしょうか? 再び浦田さんに聞きました。
「女子文具の人気はまだ始まったばかりだと思うので、まだこれからも続いていくと思います。「文具女子博」の客層は、文房具が大好きな女性や、アナログ・ハンドメイド好きな方が多い印象ですが、文房具は誰もが手にして毎日使うもの。なので、もっと世間一般にも女子文具が浸透していくのではないかと思います。私個人としても広がっていってほしいです! そして、今年も『文具女子博』は開催予定です! 春には初となる大阪での開催、今年12月には第3回目となる「文具女子博2019」が開催予定です。さらに文具女子の皆さんに楽しんでいただけるイベントになるよう、今から事務局一同企画に燃えていますので、ぜひ楽しみにしていてください」
文・撮影/金山 靖
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