永く愛せる大人のモーターサイクル
クラシカルとモダンの優れた調和が魅力
バイクの醍醐味のひとつとして、250ccから700〜900cc、そして1000ccを超える大型バイクへと乗り換えていくというものがある。もちろん、それも良いのだが、折角手に入れる愛車。できれば、楽しく、永く乗り続けたいと考える人もいる。
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そんな人にマッチする車両を今回はご紹介。それがカワサキの「W800」。バイク好きな人であれば、ご存知の車両ではあるかと思うが、同社で人気のニンジャやZ900シリーズと比べると、やや知名度は低く、少々マニアックな存在となっている。がしかし、近年のクラシカルなスタイル人気で最注目。さらに、昨年末に魅力を増した新型モデルも登場し、ジワジワと人気が再燃している。
クラシカルなスタイルにモダンな装備、そして扱いやすく、余裕を感じ、走りも十分に楽しめる。気負うことなく、バイクのある生活を楽しむ。そんなバイクライフを求める人にはきっとマッチする1台となっている。
ネオクラシックの先駆け的モデル
Wシリーズの原点となる「650-W1」が登場したのは、今から54年前の1966年。カワサキの大排気量モデルとして海外をメインターゲットとして開発。もちろん、国内でも販売が行われ、その後「W650」や「W400」、そして2011年に初代「W800」が登場した。現在のネオクラシックなスタイルを先取る形で登場し、加えて独特な排気音と鼓動感で多くのライダーを魅了。2016年にラインナップから姿を消すも3年後となる2019年に復活。新たなWシリーズを継承した車両はネオクラシックなスタイルはそのままに装備や性能を進化させ、より円熟味が増した一台となっている。
美しさと力強さと鼓動感が魅力
エンジンは、空冷並列2気筒773ccの「美しいエンジンを作る」というコンセプトを元に設計されたバーチカルツインエンジンを搭載。眺めても楽しめるエンジンは、低中回転域のパフォーマンスを重視したトルクフルなパワーと独特の鼓動感、そして排気音で、さらにライダーの心を盛り上げてくれる。またフューエルインジェクションを採用することで、排出ガスの清浄化や燃費の向上等、環境性能面もアップ。そして小気味良い排気音を奏でるマフラーは、Wシリーズの伝統を受け継ぐ、個性と美しさを備えたデザインのキャンプトンマフラーを装備する。
愛おしく感じる美しい装備類
全体的な美しさもさることながら、各装備も愛おしくなるものばかり。容量15Lのタンクは丸みを帯びた美しいフォルムでサイドのメタルエンブレムがアクセントに。ヘッドライトは伝統の丸目に視認性に優れるLEDを採用し、前後フェンダーはクロームメッキ加工が施され、そしてメーターはクラシックなスタイルにマッチするアナログとデジタルディスプレイを組み合わせたシンプルなデザインの2眼式となっている。さらには、座り心地の良いタックロールシートにセンタースタンド、軽いクラッチ操作を可能とするアシスト&スリッパークラッチやグリップヒーター、最新のETC2.0車載器キットなど、永くバイクライフを楽しめる装備が充実している。
進化形となる「STREET」や「CAFE」モデルもラインナップ
新たなW800シリーズには、進化を遂げたモデルもラインアップ。クラブマンスタイルのハンドルバーとカフェシート、そして専用フロントカウルを備え、クラシカルかつスポーティなカフェレーサースタイルの「CAFE」とアップライトなスタイルのハンドルバーとロープロファイルシート、そしてエンジン、燃料タンク、フェンダーのブラックアウト仕様が特徴となる「STREET」。3モデルはエンジン自体は共通だが、見た目やハンドル、シート、ポジションが異なり、乗り味も三者三様。選ぶ際は是非、乗り比べることをオススメしたい。
W800/W800 CAFE/W800 STREET
【スペック】
全長×全幅×全高(mm):2190×790×1075/2135×825×1135/2135×925×1120
シート高(mm):790/790/770
総排気量(cc):773
エンジン:空冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ
最高出力(PS/rpm):52/6500
最大トルク(kgf・m/rpm):6.3/4800
燃料タンク容量(L):15
価格:¥1,100,000(税込)/¥1,133,000(税込)/¥1,012,000(税込)
【問い合わせ】
カワサキモータースジャパンお客様相談室 0120-400-819
公式ホームページ https://www.kawasaki-motors.com/mc/lineup/w800/
取材・文/安室淳一 写真提供/カワサキモータースジャパン
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