【文房具大賞1位】宅配の荷物が増えても大丈夫! ミドリのダンボールカッターのすごさを開発者が解説します!【開発秘話あり】
通販や宅配の利用が増大した今、届いた荷物を整理するのは家事の一つになりました。箱を素早く開梱して片付けられれば、それだけテレワークや他の家事もはかどるというもの。そこで役立つのが、ミドリのダンボールカッターです。本誌2月号の「文房具大賞」では、テレワーク部門で1位を獲得した傑作文房具!
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ダンボールカッターとは?
そもそも、ダンボールカッターとは、錆びる心配がなく耐久性に優れたセラミック刃を採用した、コンパクトなカッター。ダンボールの開梱はもとより、雑誌や新聞の1枚切りもでき、通し穴付きでストラップも付けられる仕様です。本体は開閉式で、使わないときはセラミック刃を収納でき、安全です。
2018年に第一弾が発売し、好評を得て昨年リニューアル。使い勝手が大幅に向上しています。そんなダンボールカッターの魅力を、開発担当者のお話も交えて、1つずつ紹介していきます。
(左)TAIJI KAMISE DESIGN デザイナー 神瀬泰二さん
(右)株式会社デザインフィル クリエイティブセンター 中村真介さん
「ダンボールカッターは、セラミック刃を扱うメーカーの商品からヒントを得て、2018年に発売しました。ヒットしましたが改良点もあったので、新モデルではそこを一新しています」(中村さん)
磁石が強力になって、壁に貼れる!
旧モデルは磁石が片側にしか搭載されておらず、壁に貼り付けるとき、向きを確認する手間がありました。新モデルはマグネットを強化し、両面で貼り付けられるよう改良。簡単に壁やドアに貼れて、すべり落ちることもなくなりました。
「新モデルでは、マグネットの厚さを4mmから8mmに倍増し、両面がつけられるようにしました」(神瀬さん)
旧モデルと比べて、圧倒的に軽く開く!
旧モデルは安全性に配慮したのか、本体の開閉がキツめに作られており、開閉のしづらさがネックでした。けれど、新モデルでは力をいれずとも軽快に開きます。
開発者の弁
「新モデルでは、開閉部分にバネを内蔵し、パカッと開く構造を採用しています。スケルトンの試作品を何個も作り、ヒンジ部分の動きを慎重に確認しました」(神瀬さん)
刃を交換式に変更し耐久性を2倍に!
セラミック刃のデザインも一新。耐久性が倍になりました。
開発者の弁
「セラミック刃の形状を新しくデザインし、ネジで取り外し可能に変更しました。左右を反転して入れ替えることで、新しい刃として使えるようになっています」(中村さん)
細かいこだわりも!
大きな改良点以外に、細部にもこだわっています。
「旧モデルも同じですが、刃を収納できて持ちやすい形状にしようということで、丸形にしました。また、新モデルは円周がギザギザになっていますが、これは側面を磁石が貼りやすいようツルツルにしたため、代わりに円周に滑り止めをつけたからです」(中村さん)
「左右対称で、どちらの手でも使えるデザインにしました」(神瀬さん)
「牛乳パックや紙封筒の開封など、幅広い用途に使えるのも長所だと思います」(中村さん)
ミドリ
ダンボールカッター
¥980
問:デザインフィル ミドリカンパニー https://www.midori-japan.co.jp/
文/金山 靖 撮影/村本祥一(BYTHEWAY)
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