シトロエン・ベルランゴ ロングに続いて、プジョー・リフターにもロングボディバージョンが登場した。ベルランゴとリフターは同じグループ内でプラットフォームを共有する言わば兄弟車で、リフターにロングボディバージョンが追加されたのも当然と言える。ただし、ともに商用車モデル譲りの積載能力の高さも兼ね備えた実用的なモデルでありながら、ブランドが違うこともあり、そのデザインやコンセプトは大きく異なっているのがおもしろい。
スポーツ方向に振ったダイナミックな性格
今回登場したのは、そのリフターのホイールベースを190mm拡大し、全長を4760mmとした3列シート7人乗りの「リフター ロング」。3列目シートを前後130mmのスライドやリクライニングが可能として、3列目シートも大人が寛げる十分なスペースを確保している点などは、ベルランゴ ロングと手法は共通だ。
リフターはSUVテイストのマルチパーパスヴィークル(MPV)で、力強いフロントフェイス、前後左右にあしらわれたクラッディングが生み出すマッシブな造形、道路環境などに合わせて走りの走行モードをかえるアドバンスドグリップコントロールを採用するなど、スポーツ方向に振っている点、オフロードにも対応している点が大きな特徴となる。
リフター ロングはこうしたリフターシリーズの性格をそのまま継承。その上で、ロングボディにより、ラゲッジスペースを拡大。荷室の最大容量は約2700L、3列目シートを取り外して2列目シートを折りたためば、最大約2700Lの大容量ラゲッジスペースを実現している。
高いドライバビリティや自由な発想に応えるユーティリティー、快適性といったリフターの世界がさらに広がったと言えるだろう。ユーザーにとっては、標準ボディの「リフター」、ロングボディの「リフター ロング」を選択できるのは朗報だ。
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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