「一日一麺」インスタントラーメンを35年間毎日食べ続けている食文化研究家の大和イチロウです。私はインスタントラーメンハンターとして日々追い続けているマニアでもあり、またカップ麺や袋麺などを監修する“中の人”でもあります。
今回はそんなマニアな私が注目する日本でも食べられる「世界のカップヌードル」をご紹介。
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カップヌードルは世界100ヵ国で愛されている“超ド級モンスターカップ麺”
みなさんご存じのカップヌードルですが、1971年に世界初のカップ麺として誕生して以来、世界100ヵ国に販売されている超ド級モンスターカップ麺です。写真は私が世界を旅して集めたごく一部ですが、これほど世界で愛されているのはその国に合わせたテイストを研究&開発、そして地道な営業とCMによるグローバル展開に他なりません。ローマは1日にしてならずをまさに地で行く好例。そんな数ある中から日本でも食べられる世界のカップヌードルが販売されています。
1.「カップヌードル シンガポール風ラクサ」(日清食品)
「カップヌードル シンガポール風ラクサ」(日清食品) ¥214(税込)376kcal
シンガポールの伝統麺料理「ラクサ」。ココナッツミルクの甘味、そして独特の香辛料とスパイシーなスープがクセになると言われているローカルフードをカップ麺化。2015年に一度販売されて以来復活のリクエストが多数寄せられての再登場!(右はシンガポールver、左が日本ver)
前回のものよりも具材のお肉が日本向けにリニューアルされた模様。ただシンガポールverとの違いは「エビ」。あくまで甘辛のスパイシーなスープを楽しんでもらう構成だと思います。中の人的にはエビは現在世界価格が高騰中なので大変です。
あの独特の爽やかな香りを放つのはこの料理名にもなっている「ラクサリーフ」から。小袋の「ラクサペースト」を入れることでしっかりと再現ができています。なかなか日本では入手が難しいので、カップ麺でお手軽に味わえるのは大変貴重。ココナッツミルクの甘味とスパイシーな余韻ある甘辛スープは、一度食べたら忘れられない中毒性。
麺をすするとココナッツミルクの甘味の後からくるレモングラスの爽やかさと複雑な香辛料の辛味が噛むごとに変化していく様は「THEシンガポール」。カレーともまた違うラクサテイストを、多民族を抱える地域だからこそ生まれた背景を感じながら食べてみてください。
「カップヌードル シンガポール風ラクサ」(日清食品)
【レビュー】
スープ・・・・・★★★★☆
麺・・・・・・・★★★☆☆
具・・・・・・・★★☆☆☆
作りやすさ・・・★★★★☆
コスパ・・・・・★★★★☆
【総評】
日本では感じられない複雑なテイストはその語源にあります。ラクサはサンスクリット語で「多くの」という意味だそうです。名前の通り色々な絶妙なるハーモニーが楽しめますよ。
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この記事を書いた人
食文化研究家大和イチロウ
趣味として、時にはカップ麺や袋麺の監修を手がける“中の人”として、日々インスタントラーメンにまみれているラーメンマニア。即席麺「一日一麺」を掲げ、36年で25,000食を実食。その足と舌で日本全国から集めた絶品のご当地袋麺を取り扱う専門店・やかん亭代表。
Twitter:@yamato160
Instagram:@yamato160
Website:https://yakantei.com/
お問い合わせ:info@yakantei.com
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