
三菱自動車は2025年9月18日にフルモデルチェンジした軽スーパーハイトワゴンの「デリカミニ」「eKスペース」の販売を開始した。新型「デリカミニ」「eKスペース」は8月22日に車両概要を発表し予約注文の受け付けをスタート、「デリカミニ」の月販台数は計画の4,000台に対して、すでに10,000台を超える注文が殺到するなど人気となっている。
軽自動車初の「ドライブモード」搭載をはじめ、走行性能からインテリアまで全方位で進化を遂げた。本記事では、「デリカミニ」と、コストパフォーマンスに優れる「eKスペース」の進化のポイントと、どのグレードが売れているのかを解説する。
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デリ丸で人気の「デリカミニ」はわずか2年でフルモデルチェンジ
デリカミニとeKスペースのフルモデルチェンジが正式に発表されたのは、2025年9月18日のこと。デリカミニは今回のモデルが2代目、eKスペースは3代目にあたる。デリカミニは2020年に登場したスーパーハイト軽ワゴン「ekクロススペース」を改良し、ユーザーが求める「三菱らしさ」を前面に出して誕生したことから、わずか2年でフルモデルチェンジとなったため話題を呼んだ。
新型デリカミニはドライバーを冒険に誘う「進化したアクティブで頼れる相棒」、eKスペースは日常を安全・安心かつ快適に過ごせる「私の日常に安らぎが寄り添うクルマ」というコンセプトをそれぞれ踏襲し、エクステリア、インテリア、走行性能、安全性能、運転のしやすさ、使い勝手など全方位で進化させて登場した。
注目はエンジンレスポンスやASCなどの制御を専用にチューニングしたドライブモードを軽自動車として初めて搭載した点だ。デリカミニでは「ノーマル/エコ/パワー/グラベル/スノー」の全5種類、eKスペースは「ノーマル/エコ/パワー」の3種類からドライブモードを選択・設定できる。
パワートレーンは、マイルドハイブリッドが廃され、デリカミニは、直3DOHC12バルブと、これにインタークーラー付きターボを装着したエンジンを搭載。eKスペースは、ノンターボのみとなる。組み合わされるトランスミッションはCVTで、駆動方式は2WD(FF)と4WDを全グレードに設定する。

クラストップレベルの室内空間と高品質なインテリア、メーター用の7インチとインフォテインメント用の12.3インチの2つのスクリーンを並べた先進的なインストゥルメントパネル、軽自動車初となる後側方衝突防止支援システムなどは、両モデルに共通する。
■三菱 デリカ ミニ/eKスペース ラインナップ
(メーカー希望小売価格は税込み)
●デリカ ミニ
- G:¥1,964,600
- Gプレミアム:¥2,129,600
- Gプレミアム デリ丸パッケージ:¥2,649,900
- G(4WD):¥2,179,100
- Gプレミアム(4WD):¥2,296,800
- Gプレミアム デリ丸パッケージ(4WD):¥2,817,100
- T:¥2,042,700
- Tプレミアム:¥2,219,800
- Tプレミアム デリ丸パッケージ:¥2,740,100
- T(4WD):¥2,258,300
- Tプレミアム(4WD):¥2,387,000
- Tプレミアム デリ丸パッケージ(4WD):¥2,907,300
●eKスペース
- M:¥1,749,000
- G:¥1,809,500
- M(4WD):¥1,879,900
- G(4WD):¥1,945,900
三菱 デリカミニ Tプレミアム デリ丸パッケージ スペック
全長×全幅×全高 3,395×1,475×1,815mm
ホイールベース 2,495mm
車両重量 1050kg
エンジン 直列3気筒DOHCターボ横置き
総排気量 659cc
最高出力 47kW(64PS)/5,600rpm
最大トルク 100Nm(10.2kgf・m)/2,400−4,000rpm
トランスミッション CVT
駆動方式 4WD
WLTCモード燃費 17.8km/L
メーカー希望小売価格(税込)¥2,907300
三菱 eKスペース G スペック
全長×全幅×全高 3,395×1,475×1,785mm
ホイールベース 2,495mm
車両重量 970kg
エンジン 直列3気筒DOHC横置き
総排気量 659cc
最高出力 38kW(52PS)/6,400rpm
最大トルク 60Nm(6.1kgf・m)/3,200rpm
トランスミッション CVT
駆動方式 FF
WLTCモード燃費 24.9km/L
メーカー希望小売価格(税込) ¥1,809,500
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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