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スペシャルな雰囲気を醸し出す高級皮革    エキゾチックレザー

ライター/藤原雅士(ライトアウェイ)
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太古の昔から生活に欠かせない素材である“革”。

それは今も昔も変わっていません。
その中でも異彩を放つ皮革があります。
それがエキゾチックレザー。
エキゾチックレザーはどの革を指すのでしょうか。
一般的にそれに分類される代表的なものは、
ワニ、トカゲ、ヘビ、オーストリッチ(駝鳥)、シャーク(鮫)、エイなどです。
そしてその特徴は特有の表情による存在感に他なりません。
希少性の高い品種のものも多くあり、それゆえ皮革自体の金額も上昇。
近年では「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」、
つまりワシントン条約の影響もあって、流通価格はさらに上昇の傾向にあります。
 
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写真:正式に取引された皮革に取り付けられる専用タグ。
エキゾチックレザーの代表格と言えば、やはりワニでしょう。
しかし、一口にワニと言っても種類は豊富。
一般的に取引されているのはイリエワニ(スモールクロコ)、ニューギニアワニ(ラージクロコ)、
ナイルワニ(ナイルクロコ)、カイマンワニなどが有名です。
また、ワニ革はカットの方法により、その表情も対照的。
バックカットは背の部分を切ったもので、
腹部分の鱗を活かしたタイプで、凹凸の少ない比較的均一な表情。

一方のホーンカットは腹部分を切ったもので、
ゴツゴツとした特有の頸鱗板(けいりんばん)/背鱗板(はいりんばん)を活かしたものになります。
 

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写真左:バックカット       写真右:ホーンカット

前者は落ち着いたラグジュアリーな雰囲気、後者は荒々しくハードな雰囲気になります。
デザイナーは製品の性格と照らし合わせて、適合したカットのものをセレクトし、使用しているのです。
ちなみにワニを含め、エキゾチックレザーは輸入に頼っています。
当然、製品の状態でも輸入され、流通していますが、
原皮の状態からなめす専門タンナーも存在します。
ただ、牛革タンナーに比べ圧倒的に少ないのが現状。
驚くべき点は東京都内(しかも23区内)にも専門のタンナーがあること。
筆者も数回取材をした経験がありますが、中に入るとまさに別世界。
東京であることを忘れてしまいそうな感覚でした。
 
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写真:専用液で鱗外側の固い部分を取り除く。

ちなみに、なめしの方法は基本的に牛革などと、ほぼ変わりませんが、
各作業はより繊細で緻密に行っていた、という感じでした。
その辺りは高級素材故の部分でしょう。
 

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