世界初のGPS機能アウトドアウオッチ、プロトレック「PRT-1GPJ」が国立科学博物館の未来技術遺産に登録
カシオ計算機が開発した世界初のGPS機能を内蔵したアウトドアウオッチ「PRT-1GPJ」が、国立科学博物館が行う2021年度重要科学技術史資料(未来技術遺産)に登録されました。
プロトレック「PRT-1GPJ」
未来技術遺産は、独立行政法人国立科学博物館が、「科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つ科学技術史資料」及び「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えた科学技術史資料」の保存と活用を図るため、2008年度から実施している登録制度。
今日のスマートウオッチで多く採用されている“GPS機能”をウオッチにいち早く搭載した点が評価されたことが、「PRT-1GPJ」登録の決め手になったとのこと。
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「PRT-1GPJ」は、アウトドアウオッチ“PRO TREK(プロトレック)”シリーズの最上位モデルとして1999年に誕生したモデルで、“サテライトナビ”の愛称で知られる傑作。
同社のLSI技術・高密度実装技術により、GPS機能を世界で初めて搭載し、当時、販売されていたハンディタイプのナビゲーション機器に比べ、大幅な小型・軽量化を実現。現在位置の緯度・経度を計測するだけでなく、目的地を設定(緯度・経度)しておくことで、現在地から見た目的地の方向と距離をグラフィック表示する機能や、緯度・経度を記憶する機能も備えていました。
なお、同社製品の登録は、「電子式卓上計算機 カシオミニ」(2008年)、「デジタルカメラ試作機 DC-90」(2009年)、「液晶デジタルカメラ QV-10」(2012年)、「カード型電卓 SL-800」(2013年)、「科学技術用計算機 AL-1」(2014年)、「初代G-SHOCK DW-5000C」(2019年)、「電子キーボード カシオトーン 201」(2020年)に続き、8回目です。
構成/編集部
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