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元サッカー日本代表・鈴木啓太がともに過ごした人生最高の愛用品とは!?【モノの履歴書】

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日本中を熱狂させたあのアスリートの、忘れられない思い出の品、今も使い続けている愛用品とは。
第2回は現役時代を浦和レッズ一筋でプレーし、オシム監督の下で日本代表としても活躍した鈴木啓太さんが登場します。

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オシムジャパンの心臓部、鈴木啓太さんが登場!

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鈴木啓太
1981年生まれ、静岡県出身。2000年に浦和レッズ入団。2015年シーズンの引退まで浦和レッズにとって欠かせない選手として活躍。2006年にはオシム監督の下、日本代表に選出され初戦でスタメン出場。以後、オシムジャパンとしては、唯一全試合先発出場を果たす。

2017年の引退試合で履いた今も現役のサッカーシューズ

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ナイキIDマジスタ
2017年の引退試合で履いた思い出のナイキIDマジスタ。最も好きなカラーというブラック×イエローにKEITAのネーム入り。ナイキがサッカーシューズとして初めてフライニットアッパーとソックスタイプのダイナミックフィットを採用した逸品。

引退試合で履きましたがスパイクとしては現役です

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今回の思い出の品は引退試合で鈴木さんが実際に履いていたサッカーシューズ。一番好きだったというブラック×イエローカラーにKEITAのネームがあしらわれた『ナイキIDマジスタ』だ。選手時代はスパイクを自分で磨いていたという鈴木さんだけに、さぞや思い入れがあると思いきや……。
「引退した僕にとって選手時代のユニフォームやスパイクはただのモノでしかなくて、思い出として残したいという感覚はないんです。引退試合に3足のスパイクを用意しましたが、1足はチームに、1足はスタンドのファンに、残ったのがこの1足です。引退試合で履いたからといって、特に大切に保管することもなく、今もサッカーをするときに履いています(笑)。モノに対する執着や物欲は減りましたね。もちろん、若い頃はかっこいい車や服、時計などに興味はあったし、実際手にしたときは嬉しかったです。でも今となってはモノはモノであって、それ以上ではない。16年間プロサッカー選手をやって残ったのは、モノではなく、最後まで支えてくれた家族や仲間、応援してくれたファンやサポーターの存在でした。今も大切にしているモノといったら、母から初めて買ってもらった時計やファンからもらった横断幕など。思いのこもったものだけですね。そういうものにはストーリーがあって、実際の価値以上の重みがあるから絶対に手放せません」
 
そんな鈴木さんは、引退後にアスリートの腸内細菌データをベースにした、ヘルスケア・フードテック事業を展開するAuB(オーブ)株式会社を起業し、世間を驚かせた。社長としての顔を持つ鈴木さんが今一番欲しいものとは。
「人ですね。目の前にフェラーリがあっても、迷わず優秀な人材を選びますよ。結局人は一人では何もできない。同じ目標に向かって頑張れる仲間がいてこそ、夢に近づけるのだと思います。その思いはサッカー選手だったときと変わらないですね。人はどんなモノより価値がありますから」

取材・文/岡藤充泰(ライトアウェイ) 撮影/村本祥一(BYTHEWAY)

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