いま知るべき時計を1本選び、価値ある魅力を解説するこの企画。今回はセイコーの「キングセイコー SDKS001」をご紹介します。
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21世紀の高品質をもって復活した昭和の名作
最近「昭和レトロ」が話題だ。懐かしさが新鮮……そんな昭和の魅力を再発見する気運が高まる中で注目されるのが1960年前後から70年頃の高度経済成長期。当時は日本の時計産業も本場スイスと肩を並べるまでになり、牽引役のセイコーから1960年に「グランドセイコー」、1961年に「キングセイコー」が相次いで発表された。名称にあるように高級感を誇るトップクラスの腕時計だ。
その「キングセイコー」が60余年を経て2022年に復活。開発のベースになったのは、1965年に登場した“KSK”と呼ばれる2代目モデル。1961年の初代モデルにはなかった防水性能や秒針規制機能を装備して実用性を高めたKSKはまた、簡潔で視認性の高いダイアル、エッジを際立たせたシャープなケース形状、ボックス型ガラスなど、「キングセイコー」特有のスタイルを確立したことでも有名なモデルだ。
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