浜名湖のそば、静岡県西部を走る通称「天浜線」はグルメの宝庫。各地のローカル線が廃れていく中、天浜線では使わなくなった駅舎を飲食店として再活用することで、盛り上げているのだ。
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今回は、前編に続き、西気賀駅~三ヶ日駅の駅舎グルメを紹介する。
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天竜浜名湖鉄道……通称「天浜線」とは?
前身は国鉄二俣線で、1935年に一部、1940年に全線が開業した。戦争を見据えて、軍需産業が集積していた浜松や、海岸線に近い浜名湖付近が不通になったときのバイパス線として建設されたが、戦後は需要が低迷。1987年に第3セクターの天竜浜名湖鉄道となった。
名称の由来は天竜川と浜名湖から。映画やドラマなど多くの作品のロケ地になっているほか、ラッピング電車や駅のネーミングライツなど多様な企画を行っている。
いざ美食に出合う旅へ!“駅舎グルメ”を巡る
5.【西気賀駅】「グリル八雲」ビーフシチューセット
名古屋の御園座近くにあった高級洋食店「八雲」で修行したご主人が、その屋号と味を受け継いで、1989年に西気賀駅舎内にオープンしたのが「グリル八雲」だ。
濃厚なデミグラスソースがたまらない人気のビーフシチューセットは、地元の三ヶ日牛を使用し、肉がとろとろになるまで煮込まれている。優しい味わいのポタージュスープも絶品だ。
開業時そのままの駅舎は、国登録有形文化財。両隣の駅までの区間の車窓からは、浜名湖の光景を眺めることができる。
【DATA】
「グリル八雲」
ビーフシチューセット ¥3,000 営業:11:00~14:00 休み:火曜日
6.【浜名湖佐久米駅】「かとれあ」ブレンドコーヒー(モーニングセット)
浜名湖に近く、冬は多くのユリカモメが飛来する駅。
軽食喫茶の「かとれあ」は女性店長が経営する、美味しいモーニングセットを楽しめるお店。朝11時まではドリンクを頼むとトーストなどが無料でついてくる。ランチメニューは自家製ビーフカレーやハヤシライスが人気。もちろんドリンクメニューも豊富だ。
サンドイッチやスイーツなど、喫茶店の定番メニューが豊富。クリームソーダやレモンスカッシュ(いずれも¥500)があるのも嬉しい。
マンガ・アニメの「聖地巡礼」で人気の駅。店内は昔懐かしい喫茶店の雰囲気で、窓際の席からは列車やユリカモメを眺めることができる。
【DATA】
「かとれあ」
ブレンドコーヒー(モーニングセット) ¥400 営業:8:30~19:00 休み:水曜日
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