映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のモデルとなった、天竜二俣駅に隣接する車両基地には、昭和初期の雰囲気が残った施設が健在だ。蒸気機関車のための転車台や扇形庫が現役で使用されており、高架貯水槽や板張りの建物など、タイムスリップしたかのような雰囲が残っている。
「聖地巡礼」として訪れるファンのため、『エヴァンゲリオン』ラッピング車両や記念乗車券も発売。転車台や鉄道歴史館を見学するツアー(予約不要。大人¥600、小人¥300)も毎日開催されている(平日は13:50から、休日は10:50からと13:50からの2回)。
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『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の聖地を巡る
『エヴァンゲリオン』ラッピング列車を載せて回転する転車台は、国の登録有形文化財と近代化産業遺産に指定されている。もともと蒸気機関車の進行方向を変えるために設置された。
キャラクターのイラストがあしらわれた、遠州鉄道との共通フリー切符。利用区間を東西に分けて発売されている。
日本では数少ない、現役で使用されている木造の扇形庫。1940年に建設された当時は6線の収納庫があったが、現在は4線が残されている。
国鉄二俣線時代に使用されていた道具類を展示している鉄道歴史館。往年の駅名標や運賃表など、貴重な史料が展示されている。
蒸気機関車時代の遺構である高架貯水槽。機関車のタンクや炭水車に給水するため、転車台などとともに機関区に設置されることが多かった。
旧遠江二俣機関区時代の建物も、事務所として使用されている。大浴場は現役で使用されていないものの、そのレトロな雰囲気からは、蒸気機関車の煙やススをかぶった運転士や助手が汗を流した当時の光景が想像できる、味わい深い空間だ。
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