「走り」こそ新型アクアGR SPORTの真骨頂
新型アクアGR SPORTの登場と同時に、アクアシリーズの一部改良が行われているが、GR SPORTはほかのグレードとは一線を画した仕上がりとなっている。
エクステリアでは、フロントバンパーの形状をベース車から改良するとともに専用の「ファンクショナルマトリックスグリル」を採用して、フロントタイヤ周辺の空気流を整流化して空気抵抗を低減。さらに、ブラックアウトされた台形リアバンパーガーニッシュ、カラードロッカーモールディングで、ワイド&ローを強調している。
インテリアにも、専用スポーツシート、本革3本スポークステアリングホイール、アルミペダル、コンソールオーナメントなどが奢られ、随所にグロスを抑えたダークメタリック塗装やシルバー塗装を施している。
しかし、「走り」こそ新型アクアGR SPORTの真骨頂。エンジンはほかのグレードと同じ1.5Lハイブリッド+ 電気式無段変速機で、駆動方式はFFのみとなるが、アブソーバー特性やコイルスプリングをGR SPORT専用に徹底的にチューニング、ボディ剛性やパワーステアリング制御の変更にも手が加えられており、ドライブモードの「POWER+モード」を選択すると、よりスポーティな手応えを感じられるようになる。ここがベースのアクアと決定的に異なる部分だ。
「Z」比わずか19万5000円高という価格設定
アクアシリーズは今回の「GR SPORT」追加と一部改良により、エントリーモデルの「B」、実用性重視の「X」、ミドルグレードの「G」、上質な「Z」、スポーツグレードの「GR SPORT」の5グレード構成の充実したものとなったが、なかでもこの「GR SPORT」はお買い得モデル。
装備はミドルグレードの「G」と上質な「Z」の中間に相当するが、多くの「GR SPORT」専用装備が追加された上に、走りのための専用チューニングが施されて、「Z」比わずか19万5000円(FF同士で比較)というのは魅力的だろう。
「トヨタ アクア GR SPORT」スペック
全長×全幅×全高 4,095×1,695×1,485mm
ホイールベース 2,600mm
車両重量 1,150kg
エンジン 直列3気筒DOHC横置+モーター
総排気量 1,490cc
最高出力 67kW(91PS)/5,500rpm
最大トルク 120Nm(12.2kgf・m)/3,800-4,800rpm
トランスミッション 電気式無段変速機
駆動方式 FF
メーカー希望小売価格 ¥2,595,000(税込)
写真:トヨタ自動車
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
Website:https://monomax.jp/
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