ひとりの時間をつくることは現代社会において特に大切です。自分と向き合うことで、モヤモヤした気持ちを整理できたり、自分が置かれている現在地がわかったり―――。SNSで常に人と繋がっている現代、孤独を楽しむことは今を生きやすくするひとつの手段かもしれません。
趣味に没頭することで孤独を楽しむ達人たちから、ひとり時間と上手に向き合うためのヒントを伺いました。今回は芸能界きっての自転車芸人である安田大サーカス・団長安田さんが登場。団長安田さんにとって“ひとりサイクリング”とはどんな時間なのでしょうか?
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安田大サーカス・団長安田さん
1974年、兵庫県出身。TV番組の景品で憧れのロードバイクを手に入れるも、乗り方がわからずママチャリへ交換を望んだという過去も。潜水競技では日本記録を叩き出したこともあり、運動神経は抜群。芸人として活躍する傍ら、トライアスロン競技にものめり込み、年代別代表を狙っている。
「夜中1、2時に帰っても睡眠時間を削ってトレーニング」
子どもの頃に自転車を買ってもらったことがなく、そのリバウンドで今は十数台を所有している団長。
「今日のは完全なロードレース用なんですけど、トライアスロン用のはフォルムがもっと平らで、前傾姿勢で風の抵抗が少ない感じで乗るTTバイクっていうのなんですよ」
団長はオリンピックディスタンスというスイム1.5㎞、バイク40㎞、ラン10㎞で行われるトライアスロン競技にのめり込んでいる。
「競技を始めて7年くらいになりますけど、コロナ禍前が一番タイムが出てたし、体調もよかったんですけど、コロナ禍で大会が軒並み中止になって。練習もできなくなって」
やっと落ち着きを見せるようになって、大会も開催され始めた。
「ぼちぼちレースも再開し始めたんで“さあ、やろか”って感じなんですけど、スピード練習が怖くて」
スピード練習での負荷が響いたのかケガが多くなり、練習量も減ったという。取材時もコルセットを巻いた状態で激太り中だった。
「休むことも大事なんですけど、練習しないと衰えていくんですよ。それでここんとこ祟られたように、アチコチが悪くなって」
コロナ禍前の基本は、1日2種目計算で毎日トレーニングをしていた。
「オリンピックディスタンスの年代別代表を狙い出した最初の頃はオンもオフも関係なくトレーニングしてましたね(笑)。夜中1、2時に帰っても睡眠時間を削ってトレーニング。そんなんやってたら帯状疱疹ができたりとか、体がおかしくなって」
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