アーノルド・シュワルツェネッガーが特殊部隊の指揮官を演じ、地球外生命体「プレデター」と戦う映画をご存知だろうか? 1987年公開なので、封切りからすでに36年もの月日が流れている映画なのだが、身体能力の高さや変幻自在な攻撃力と不死身な「プレデター」のあの恐ろしさたるや……。その「プレデター」といろんなところが被ってしまう!? モンスターバイク、「BMW M 1000 RR(エム・セン・アールアール)」の新型モデルが予約注文の受付け中だ。
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揺るぎない野心が注ぎ込まれた「M 1000 RR」
熱い情熱、精巧な技術力、揺るぎない野心を結集させて誕生したのがBMWのバイク部門、BMW Motorradが初めて送り出したMモデル。BMWのMシリーズといえば、クルマではすでにお馴染み。モータースポーツで培った経験や技術力を注ぎ込み、レーシングカーの遺伝子を持つ市販車がその「M」なのだ。
2020年にBMW Motorrad初となる「M 1000 RR」がドイツ本国で発表され、日本では2021年に発売された。その新型「M」が予約注文の受付開始となり、日本への導入は2023年夏頃と発表されている。エアロダイナミクスの開発に重点を置き、風洞実験とロードテストに多くの時間を費やした最新モデルはまるで「プレデター」の顔そのもの。見た目だけでなく、恐ろしいパワーまでもが「プレデター」そのものなのだ。
レース・トラックで使用できるモンスターマシン
新型「M 1000 RR」のエアロダイナミクスは最高速度を大幅に向上させ、コーナーでのバンク時にもダウンフォースを大幅に増加させることに成功した。フェアリングの横に張り出した、あの独特な形状のエラがエアロダイナミクスに貢献しているのであろう。そのエラが、「プレデター」を彷彿させる起因ともなっているのだ。しかも「M 1000 RR」の性格ときたら……。
スーパーバイク世界選手権用に設計された水冷並列4気筒エンジンを搭載する「M 1000 RR」は、そのまんまレーストラックで使用できるように調整が施されている。それでいて公道を走れる市販車なのだ。最高回転数は15,100 rpmまで回る怪物級のエンジンは、最高出力 156 kW(212 PS)/14,500rpm、最大トルク113Nm/11,000rpmを発揮。危険なほどの攻撃力もまさに「プレデター」だ。
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この記事を書いた人
パーツデザイナー坂東 漠
スタンドがないと倒れる。ライダーの支えがないと自立できない。ライダーがいてもときにコケるといった2輪車の特性に魅了され、自転車、e-Bike、モーターサイクルの部品を開発。多くの人は気づかないが、それがないと成り立たないといったパーツを手がけている。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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