日産自動車から「フェアレディZ」の2024年モデルが登場した。仕様の一部を変更するとともに、新たにNISMO専用チューニングが施された「フェアレディZ NISMO」をラインナップに追加した。また、「東京オートサロン2023」に出展された「フェアレディZ カスタマイズドエディション(Customized Edition)」を再現する純正アクセサリーパッケージを10月下旬に発売する。
そんな注目のフェアレディZだが、2023年8月1日現在、フェアレディZの注文受付を一時停止しており、受付再開時期については改めて案内するとしている。ますます受付再開が待ち遠しくなってくる。
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2024年モデルの登場は、常に進化を続けていることの証し
フェアレディZは、GT-Rとともに、日産を代表するスポーツカー。初代は1969年にデビュー、現行は2022年に登場した6代目後期型で、50年以上も継続して同じ車名で生産される世界的にも希有なモデルとなっている。
2022年8月に発売した現行フェアレディZは、型式こそ「Z34」と従来と変わらないが、「8割以上のパーツが新しくなった実質的なフルモデルチェンジン」と言われ、先進技術がもたらすダイナミックパフォーマンスやシャープなレスポンス、懐かしさと新しさを融合したスタイリングが大きな話題を呼んだ。
今回発表された「フェアレディZ」の2024年モデルは、その改良版というか進化版で、全グレードにAmazon Alexaを標準搭載するとともに、S30型フェアレディZ432のボディカラーとして設定されていたグランプリオレンジを想起させる「432オレンジ」を新たにラインナップしたほか、バージョンT/STグレードにブルーの内装色を追加設定した。
ボディカラーは2トーン6色(セイランブルー/スーパーブラック 2トーン、イカズチイエロー/スーパーブラック 2トーン、カーマインレッド/スーパーブラック 2トーン、ステルスグレー/スーパーブラック 2トーン、ブリリアントシルバー/スーパーブラック 2トーン)と、モノトーン4色(432オレンジ、バーガンディー、ダークメタルグレー、ミッドナイトブラック)の全10色となる。
待望のNISMOバージョン「フェアレディZ NISMO」が登場
しかし、今回発表された「フェアレディZ」の2024年モデルでの注目は、なんといっても新たに追加設定された「フェアレディZ NISMO」だろう。
「フェアレディZ NISMO」にはさまざまなNISMO専用チューニングが施されているが、エンジンは最高出力を298kW(405ps)から309kW(420ps)に、最大トルクを475Nm から520Nmに向上。トランスミッションは変速レスポンスと耐久性を向上させることで俊敏なシフトチェンジを実現した9速ATを採用している。
また、ステアリングとボディのねじり剛性を高めるとともに、NISMO専用ブレーキシステム、NISMO専用のSPORT+モードを含む3種類の「ドライブモード」を搭載、狙い通りのラインをトレースする「トラクションモード」も設定されている。
エクステリアは、フロントグリル、フロントとリアバンパー、フェンダーモール、サイドシルプロテクター、リアスポイラー、リアLEDフォグランプを専用開発。ダウンフォースを強化するとともに、空力性能を向上させている。フロントグリルのメッシュは、「NISSAN GT-R」 2024年モデルでも採用した通風抵抗の少ないハニカムデザインだ。
また、新たに設定した19インチの全面グロスブラック塗装の鍛造アルミホイールは、剛性と軽量化を両立した9本のラジアルスポークデザインで、リム幅を広げながら軽量化も実現した。
インテリアは、フェアレディZのシンプルでスポーティなインテリアをベースに、ドライバーの運転への集中を高め、スポーツ走行を盛り上げるカラーと素材を採用。NISMO専用チューニングのRECARO製スポーツシートは、ブラックのパーフォレーション付きアルカンターラとレザー素材を組み合わせる。
ボディカラーは専用色のNISMOステルスグレー/スーパーブラック 2トーンを含む全5色。
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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