でも目視でしょ……見落としがあった場合は?
ここまで読んだ方は、「人間が目視で廃棄の商品をチェックしているなんて、うっかり見落とすこともあるんじゃないの?」と思われたかもしれません。もちろん、毎日何度もやっている業務とはいえ、時には見落としがあることもあります。
もちろん、見落とされた廃棄すべき商品がお客様の手に渡ってはいけません。おにぎりやサンドイッチ・お弁当などの商品が万が一廃棄時間を過ぎていた場合、レジでスキャンをした瞬間「廃棄時間を過ぎています」と鳴るようになっています。人間と機械でダブルチェックできるようになっているので、安心してくださいね。
賞味期限が貼っていないアメリカンドックなどのホットスナックは?
それでは、レジの横で売っている、チキンや中華まんなどのように、賞味期限のラベルが貼っていないものはどうでしょうか。「いつ作ったかわからないものが売られているなんて怖いな」と思われたかもしれませんが、もちろんこれらの商品も厳密に賞味期限が管理されています。
チキンやアメリカンドックなどの揚げ物は「作った時間から〇時間」などと、商品ごとに細かく時間が決められています。そのため、出来上がった時間を記録しておき定められた賞味期限の時間が来たら廃棄するように随時店員がチェックしています。チキン系は廃棄までの時間が6時間前後ですが、ハッシュドポテトは2時間程度など、本当に商品ごとに時間が違います。
ショーケースのお客様から見えていない側に紙やホワイトボードが貼られ、「チキン4個…12時」などチェックできるようになっています。最近ではタブレットやレジに出来上がった時間と個数を入力すると、廃棄の時間になるとアラームが鳴る仕組みの店舗もあります。
「コンビニで働いている人は廃棄商品を無料で食べられる」……そんな噂を聞くこともありますが、ルールでは禁止されています。そして、商品ごとに厳密な廃棄タイミングが定められており、皆さんが想像する以上にコンビニの現場では「廃棄を見落としてはいけない」とピリピリしているんです。
安心してコンビニの商品を食べることができるよう、1日に何度も廃棄をチェックする時間があります。見かけたらそっと見守ってくださいね。
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この記事を書いた人
ライター松本果歩
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。日本酒・焼酎・発酵食品が好き。
Twitter:@KA_HO_MA
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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