手塩にかけて育てる葉たばこ
栽培されている葉たばこは、1年草。「黄色種」と「バーレー種」は120cm以上の背丈に育ちます。どのように育てられ、収穫されているのでしょうか。地域によって異なりますが、種まきから出荷までのおおまかなスケジュールをご紹介します。
種まき(3月)
葉たばこは種から育てられています。種は直径0.5mmととても微細。まるでコーヒー粉のような見た目です。
移植(4月)
種を苗床で育苗して、生長したら畑に移植します。
心止め(6月)
すくすくと育ち、120cmほどに生長。葉たばこにも花が咲きますが、収穫したいのは葉っぱ。花より葉に養分と水分を与えるために、花を切り落とします。これを「心止め」と呼び、葉っぱをより生長させるのです。
収穫(7月)
葉たばこは、1株あたり17〜20枚の葉っぱが付きます。成熟度合いを確認しつつ、下から5〜6回に分けて収穫。葉の位置によって、味や香りが変わります。
乾燥(7〜8月)
乾燥は、味と香りを決定づける大事な工程。適切な温度と湿度に設定し酵素の働きを高めることで、葉中に蓄積されたタンパク質やでんぷんなどがアミノ酸や糖に分解され、葉たばこ特有の香りや味が作り出されます。乾燥した葉たばこは出荷され、たばこに製造されるのです。
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この記事を書いた人
エディター・ライターコマツショウゴ
フリーランスのエディター・ライターとして、雑誌やウェブメディアの企画を手掛ける。ファッション、カルチャー、アウトドアのジャンルを中心に、幅広く活動中。
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お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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