「1000円以下でこんなに豪華」サクサク桜海老にふわふわ鰆…と“いりこの天ぷら!?” 天丼てんやの限定メニューをグルメライターが実食レビュー

どんな食材がのっている？

それでは天丼を構成する天ぷらを、それぞれ見ていきましょう。

まず、桜海老は人参菜とともに「かき揚げ」になっていました。春を彷彿とさせるピンク、人参菜の鮮やかなグリーンがパッと目を引きます。サイズに関しても存在感抜群で、ほかの天ぷらを支えるように、ドドンと構えているのが印象的。

たっぷりと桜海老が入っているので、どこを齧っても香ばしさが感じられるのが嬉しいです。その香ばしさに負けないくらい、人参菜の香りもしっかりしていて、両者が奏でるハーモニーがたまりません！

続いては、「鰆」。魚偏に春と書くこの魚は、まさにこの時期の1杯にぴったりではないでしょうか。特徴的なのはその食感で、ふわっとほどける身が最高……！ふっくら優しい味わいに癒やされます。

伊吹島で漁獲される脂質の多いカタクチイワシ（脂いわし）を活用した新しい食材「釜揚げいりこ」も要チェック。この脂いわしという魚は、今までだと漁師のまかない料理として親しまれることが多かったそうです。しかしながら近年、脂いわしを原料とした「釜揚げいりこ」の開発に成功し、市場にも出回り始めたのだとか。

いりこと言えば、個人的には出汁のイメージが強かったですが、天ぷらとしていただくと、ふわふわ食感が楽しい！脂ののったいりこの濃厚な旨味、そして上品なほろ苦さのバランスが絶妙！

お米との相性はもちろん、お酒の肴にもなるだろうな……と考えずにはいられませんでした（笑）。次は単品で頼んで、ビールや日本酒なんかと一緒に楽しんでみたいところです。

魚介類が盛りだくさんな1杯ですが、「たけのこ」や「いんげん」といった野菜も。特にたけのこは、春の定番ですよね。シャクシャクした食感、みずみずしい味わい、香り高さ……ほっと安心するような美味しさを堪能してみてください。

今この時期に食べれば、きっと春の足音がきこえてくるはず！また、発売期間は2025年4月下旬まで予定されているので、テイクアウトしてお花見のお供にするのもいいかもしれません。その時々で、色々な春が感じられそうな1杯、ぜひ体験してみてはいかがでしょう？

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