ネットがなくても音声で操作ができる4Kテレビを試す
地上波TV放送のデジタル化から9年、その頃に買ったデジタルテレビもずいぶん古くなりました。近年、テレビの低価格化が進んでいることもあり、この機会に買い替えを考えている方も多いでしょう。その中で注目の液晶テレビを試すことができました。
「掃除機界に新時代到来!?」これからは“ミスト”でお掃除!パナソニックの業界初“マイクロミスト噴霧掃除機”が知れば知るほど凄すぎる
アイリスオーヤマの「音声操作4K対応液晶テレビ」、通称LUCA(ルカ)です。
製品ラインナップにはフロントスピーカーモデルとベゼルレスモデルがあり、サイズは65V型、55V型、49V型、43V型を用意(65V型はベゼルレスのみ)。全て4K(3840×2160ドット)表示に対応。また、外付けハードディスクを接続することでテレビ番組の録画にも対応しています。
単体での音声操作に対応
今回、ベゼルレスの55V型モデル「LT-55B628VC」を試すことができました。本体サイズは幅約1226.7×奥行約238.5×高さ約751.3cmで、非常にスリムなのが特徴でIPS方式の液晶パネルを採用しており、左右178°と非常に視野角が広いため、テレビの正面からでなくても鮮やかに画面を見ることができます。
そして、「LUCA(ルカ)」シリーズの最大の特徴は声でテレビを操作できることです。こういった場合多くのモデルではAmazon AlexaやGoogle Homeなどのスマートスピーカーを経由して利用しますが、その場合はインターネット接続が必須。 自宅に固定回線が引きこまれていることが前提です。
ただし、「LUCA(ルカ)」は異なります。音声操作専用リモコンが付属しており、テレビをWi-Fiに繋げることなくダイレクトに音声操作ができるのです。
手元にリモコンがなかったり、手が離せない場合でも、「ねえ、ルカ(ルカテレビ)」と話しかけるだけで、多彩な操作ができます。例えば、「ねえルカ、テレビをつけて」と話しかければテレビが点き、さらに「チャンネルアップ」や、「音量アップ」と話しかけるだけで操作ができます。
便利なのはスマートスピーカーなどを経由するモデルと異なり、ダイレクトなので反応が非常に早いこと。話しかけるとすぐに反応してくれます。逆に注意が必要なのは、キーワードにシビアなことです。例えばテレビをつける場合、「テレビ、つけて」では反応せず、「テレビ(を)つけて」ときちんと言う必要があります。この辺りはやや慣れが必要です。
用意されているキーワードは27種類。録画番組の再生などには利用できず、リモコンが必要ですが、テレビ視聴のみなら、電源を点けるところからすべて音声で操作できます。
外付けハードディスクへの録画にも対応
4K型テレビとしての基本機能は標準的なものです。HDRに対応しており鮮やかな色表現が可能。地上波のテレビ放送などもきれいな4K画質にアップコンバートして表現してくれます。映像モードは出荷状態の「鮮やか」のほか、標準、リビング、映画、映画プロ、ユーザーを用意。またバックライトやコントラスト黒レベルなども細かく設定することが可能です。
本体背面にUSB端子を2基搭載しており、ハードディスクを接続することで番組録画に対応できます。Wチューナーを搭載しているため、別番組を視聴中に裏番組を録画することが可能。ただし、2番組の同時録画には対応していません。
今回試したベゼルレスの55V型モデル「LT-55B628VC」は10万円以下で購入することができるなど、非常にお買い得です。唯一気になるのは、Netflixなどの動画配信サービスに対応していないことですが、これは別途、FireTVなどを用意することで対応可能です。
手軽に大画面テレビが欲しいと考えるなら有力候補になるモデルだといえます。
この記事のタグ
モノマックスの記事をシェアする