平日は仕事で忙しく寝不足、でもその分休日にしっかりと寝だめしているのでバランスはとれているはず!……そう思っている方も多いかもしれません。しかし、じつはその方法では疲れが取れるどころか逆に「睡眠時差ぼけ」状態になってしまう恐れもあるのだそう。海外に行ったわけでもないのに起きる「睡眠時差ぼけ」とは一体何なのか?睡眠の専門家・小林麻利子さんに教えてもらいました。
小林麻利子さん
SleepLIVE株式会社代表取締役社⻑で公認心理師、睡眠改善インストラクター。科学的根拠のある最新データや研究を基に、睡眠や入浴を中心とした生活に合った無理のない実践的な指導が人気を呼び、約4000名の悩みを解決してきました。
「睡眠時差ぼけ」とは?
そもそも「睡眠時差ぼけ」とはあまり聞き慣れない言葉ですが、どのようなものなのでしょうか。平日と休日、もしくは出社とリモートワークの際などに引き起こされる就寝・起床リズムのズレのことで、学術的には「ソーシャル・ジェットラグ(社会的時差ぼけ)」と呼ばれています。
8月31日~9月3日まで渋谷ヒカリエで行われたイベントでは平日と休日の起床時をチェックし、来場者の「睡眠時差ぼけ度」をチェックしました。
「厳密に言うと、起床から就寝までの間の真ん中時刻の差を見て、2時間以上あればソーシャル・ジェットラグ(社会的時差ぼけ)があるとされます。イベントなどでは簡単にチェックしていただくために起床時刻の差で確認しています」(小林さん)
ここでご自身の「睡眠時差ぼけ」度をチェックしてみましょう。
- 平日と休日の起床時刻の差が1時間未満……正常な睡眠リズム
- 平日と休日の起床時刻の差が2時間以上……睡眠時差ぼけ状態
- 平日と休日の起床時刻の差が1時間以上2時間未満……睡眠時差ぼけ予備軍
意外と自分は「睡眠時差ぼけ」に当てはまる、という方も多いのではないでしょうか。
「睡眠時差ぼけだと肥満や生活習慣病のリスクを引き起こすだけでなく、 世帯年収の低さにもつながるというデータがあります。たとえば親御さんが睡眠時差ぼけだとお子さんにも影響が出て、家族全員が風邪を引きやすくなるなんてことも考えられます」(小林さん)
日本人は世界の中でも睡眠時間が短いことがわかっており、睡眠時間も睡眠の満足度も低いのだそう。平日の睡眠不足を休日で補おうとして、土日に長く寝ることで「睡眠時差ぼけ」が生じてしまうと、休み明けの月曜日に憂鬱な気持ちになるだけでなく、日中の眠気による集中力低下につながることも。
「睡眠時差ぼけ」かも!? どうしたらいいの?
「睡眠時差ぼけ」度チェックで「睡眠時差ぼけ状態」となってしまった方はどうすればいいのでしょうか?
「平日から睡眠の質を向上させることが重要です。平日の睡眠の状態が最高であれば休日も長く寝る必要はありません。理想は、平日も休日も変わらず毎日同じ時間に寝ることですが、そんなの難しいという方も多いかもしれませんね……。そんな方は睡眠の質を高くするドリンクを飲んだり、呼吸法やストレッチを試したりすることで効果が期待できます」(小林さん)
正常な睡眠リズムの方はさらに睡眠の質を高めるために上記をチェック!
睡眠時差ぼけ状態の方は睡眠の質を改善するために上記をやってみましょう。
睡眠時差ぼけ予備軍の方は上記を気にかけてみましょう。
睡眠の質の向上に役立つ「わたしのチカラ®Q10 ヨーグルト」などを試すのも良いかも。
自分が気づかないうちに「睡眠時差ぼけ」状態になってしまっているかもしれません。なかなか、平日と休日の睡眠時間&寝る時刻を同じにすることは難しいと思いますが、できるだけその差を縮めることで月曜日の憂鬱さが少しでも変わってくるかもしれません。また、「睡眠の質」を意識することで「睡眠時差ぼけ」状態の身体の負担を和らげることができます。ぜひできることからチャレンジしてみてくださいね。
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この記事を書いた人
ライター松本果歩
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。日本酒・焼酎・発酵食品が好き。
Twitter:@KA_HO_MA
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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