国産モデルとは一味違ったデザインと乗り味が魅力
バイク人気が高まっている現在、国内モデルはもちろん、普段であれば少し敷居の高さを感じてしまう海外モデルも、この流れに後押しされるカタチと、折角買うのであれば、最初から自分自身が納得や満足できるものを手に入れたいという人が増えたことによって人気となっている。
「価格も含めてマジでお買い得」かつてない日本専用戦略SUV“スズキ 新型フロンクス”のデキがよすぎる!自動車ジャーナリストが徹底解説『小沢コージの遊べるクルマ』
バイクはまさにこれからが楽しい季節で、今手に入れれば、バイクライフを満喫することができる。ただ、海外モデルは国内よりもメーカー数は多く、情報が少ない。
そこで今回は日本自動車輸入組合(JAIA)輸入二輪車試乗会で見つけたカテゴリーの異なるニューモデル3台をご紹介。憧れの海外モデルを手に入れ、楽しいバイクライフを送ってみてはいかがでしょうか!
憧れのドイツブランドが放つ近未来のEモビリティ
BMWといえば誰もがご存知のドイツ生まれの自動車メーカーであり、そのオートバイ部門となるのがBMW MOTORRAD。創業当初から、設計、エンジン、シャーシ、そして環境配慮においても最先端を走り続け、魅力的なモーターサイクルを世に送り出している。
電動バイクにおいても先駆けて、2017年にメーカー初のEVスクーター「C-Evolution」を発売、その後継モデルがこの「CE 04」となっている。
スマートな走りと快適装備で街乗りをサポート
ロー&ロングな近未来ボディデザインに最高出力31kW、最大トルク62Nm、最高速度120kmの走力を発揮するモーターを搭載。早速、標準でシーターが内蔵される独特な形状のシートに跨ってみた。シート高は800mmと全体の見た目の低さとは異なり意外と高く(身長172cmで両かかとはしっかりと着地)、シート自体は気持ち固めの座り心地。座りやすいがフラット形状なことからホールド感は少なめ、ハンドルの位置は手前に設定されていているので楽な姿勢で運転をすることができる。
実際に走って見ると、エンジンバイクとは異なるスロットルの動きにダイレクトに反応する電動バイク特有の性質はあるものの、以前乗ったC-Evolutionよりもスムーズな加速となっていて乗り心地は上々。ハンドリングも悪くはないが、ホールベースが長めなので、タイトなコーナーを曲がる際には少々気を使う。
大型の多機能カラーディスプレイにフロント&サイドのボックスは使い勝手が良く、快適な街乗りをサポートしてくれる一台であることは間違いない。
BMW MOTORRAD CE04 ¥1610000(税込)〜
問:BMWカスタマー・イントラクション・センター TEL.0120-269-437
【スペック】
●全長×全幅×全高(mm):2285×855×1150 ●シート高(mm):800 ●エンジン:液冷オルタネーター搭載、永久磁石式同期電動機 ●最高出力(kw/rpm):31/4900 ●最大トルク(Nm/rpm):62/4900 ●車重(kg):231 ●バッテリー:空冷リチウムイオン高電圧バッテリー ●走行可能距離(km):130 ●カラー:マジェラン・グレー・メタリック、ライト・ホワイト
北欧生まれのスタイリッシュなアドベンチャーバイク
ちょっとバイクに詳しいライダーであればご存知の「ハスクバーナ・モーターサイクルズ」。こちらのメーカーは、スウェーデン発祥で1903年にモーターサイクルの製造を開始、その後、オフロードバイクのレースで世界にその名を馳せ、現在はオフロードモデルをメインとしながらも、ストリートモデルやアドベンチャーモデル等の展開もおこなっている。
そしてその最新モデルがこの「NORDEN(ノーデン)901」となっている。
旅と走りをスマートに楽しみ、他とは一線を画す
厳つさが前面に出がちなアドベンチャーモデルの中にあって、ボディを覆うスマートなパーツ形状と落ち着いたカラーリングからスタイリッシュさを感じさせるNORDEN901。
エンジンはパワフルな889ccのパラレルツインエンジンを搭載、さらに軽量ながらも強靭さを持つクロムモリブデン鋼製トレリスフレームによって、長距離&オフロードライドも快適に楽しむことができる。実際に跨って見ると他のアドベンチャーモデルと同様にシート高は854mmと高めの設定(身長172cmで両かかとはしっかりと浮く)。
走りはスロットルを開けるとライド・バイ・ワイヤスロットルによって反応が良く、出だしはスムーズ。また心地よい加速と回転数を上げることで車体自体も軽く感じさせ、乗り手の気分も上げてくれる。
3種類のライドモードやイージーシフト等で走りを快適にサポートしてくれ、さらに専用のアプリを利用すれば、スマホと繋がり、電話の受信通知や音楽の選択も可能。オフロードライドはもちろん、ロングライドも楽しめる一台となっている。
HUSQVARNA MOTORCYCLES NORDEN901 価格:¥1745000(税込)
【スペック】
●全長×全幅×全高(mm):ー×ー×ー●シート高(mm):854 ●総排気量(cc):889 ●エンジン:水冷2気筒DOHC4バルブ ●最高出力(kW/rpm):77/8000 ●最大トルク(Nm/rpm):100/6500 ●車重(kg):204●燃料タンク容量(L):19 ●カラー:ー
クラシカルな佇まいで大人のバイクライフを演出
イタリアのペーザロで生まれ、かつては世界のレースシーンでも大活躍、また量産車の世界でも革新的なデザインと先進の技術によって次々と人気車両を生み出してきたブランド「BENELLI(ベネリ)」。2016年から新生ベネリとしてスタートし、2021年から国内での本格的導入がはじまった。
スポーティなモデルを多く揃える中、新たに登場したのがクラシカルな雰囲気を漂わせるこの「IMPERIALE400」となっている。
ゆったりも高速もストレスフリーで楽しめる
クラシカルでエレガントな雰囲気を漂わせるボディに搭載されるのは、374ccの空冷単気筒エンジンで、シンプルな単気筒エンジンを現代風にアレンジ。ビンテージバイクにマッチするスタイルとパフォーマンスの両立を実現している。
跨るとシートは厚みがあって座り心地が良く、アップライトなポジション設定で楽な姿勢での乗車が可能。足つき性はシート高780mmと足つき性が良く、安心感も得られる(身長172cmで両かかとはしっかりと着地)。
走ってみると思っていたよりもトルク感のある出だしに少し驚く、また定速では走りに余裕を感じ、スロットルを開けると十分な加速も味わうことができる。車格も程よい大きさでタンデムも余裕でこなしてくれる。街でも旅先でも割とゆっくりと走るのが楽しそうではあるが、高速ライドもストレスはない。
価格もお手頃なのも嬉しく、クラシカルな雰囲気が好みでゆったりとした走りを楽しみたいという人であれば、きっと永く付き合えそうな一台となっている。
BENELLI IMPERIALE400 ¥599500(税込)
【スペック】
●全長×全幅×全高(mm):2170×820×1120 ●シート高(mm):780 ●総排気量(cc):374 ●エンジン:空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ ●最高出力(kw/rpm):15.5/5500 ●最大トルク(Nm/rpm):29/4500 ●車重(kg):205 ●燃料タンク容量(L):12 ●カラー:ブラック、シルバー
現在、再び盛り上がっているバイク人気。安心感のある国産モデルも良いが、より個性や所有感を得たいと考える人であれば、外車という選択も大いに有り!興味を持たれた方は、ニューノーマルな時代にフィットする新たなモビリティを手に入れ、スマートなバイクライフをはじめてみてはいかがでしょうか。
【問い合わせ】
BMWカスタマー・イントラクション・センター TEL.0120-269-437
公式ホームページ https://www.bmw-motorrad.jp/ja/home.html#/filter-all
ハスクバーナ・モーターサイクルズ・ジャパン TEL.03-6380-7020
公式ホームページ https://www.husqvarna-motorcycles.com/ja-jp.html
プロト TEL.0566-36-0557
公式ホームページ https://www.plotonline.com/benellimotorcycle/
取材・文/安室淳一
この記事のタグ
この記事を書いた人
ライター安室淳一
クルマ、バイク、自転車専門誌の編集を経てフリーランスに。現在は乗り物とそれに関連するギアやファッション、遊び方等を中心に、雑誌、WEB、カタログ、広告等で編集・執筆活動中。
Instagram:@freerider1226
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
モノマックスの記事をシェアする