マニアが解説するパン作りのポイントとは?
―――今回試していただいた最新2機種だと、どこに気をつければいいですか?
片山:ポイントを押さえて使えば、意外と簡単に作れます。パン作りは①生地を練る②発酵させる③焼くという手順で、これは手作りもホームベーカリーも同じです。そして、パン作りで一番難しいのが発酵。発酵はイーストが行いますが、イーストは低温や冷水に弱く、生地がうまく膨らまないことがあります。そういう意味では、シロカはイーストを材料と一緒に入れますから、水に触れないよう注意しないといけないですね。
―――確かに。取説にもそう書いてあります。ここは絶対に順守ですね! パナソニックはイーストを別の場所にセットして、後入れする構造になってますけど、これは水に触れないようにするためですか?
片山:それもありますけど、ある程度釜の温度を上げて、イーストが発酵しやすい温度になってから入れるという意図もあると思います。ちなみに、発酵に適した温度は40℃くらいです。後は分量をちゃんと量るのが大事だと思います。
―――発酵は温度が大事だとすると、夏と冬では条件が違うんですか?
片山:その通りです! 夏は湿度も高いのですぐ発酵します。発酵しすぎるとパンが酸っぱくなるんですよ。裏技になりますが、発酵しやすい夏の日は水の量を少し減らして作るのも手です。
―――できた後で、いい発酵ができているか見分ける方法はありますか?
片山:角に丸みがあることと、ホワイトラインですね。いい発酵ができたパンは、全長の8割ぐらいの高さのところに5㎜ぐらいの白い線ができるんです。それがホワイトラインです。
―――チェックすべきパンのトレンドはいかがですか?
片山:今のトレンドはヴィーガンパンですね。あとは進化系の味わいが人気になる傾向がありますよ。
―――最後に試していただいた感想をお願いします!
片山:シロカは値段がお手頃なのがいいですね。水分量が多くもちもちの高加水パンなど、作れるメニューも今の流行りのパンを押さえているし、実際に作ったパンの味もよかったので、かなり高コスパです。私も家にシロカがあったら高加水パン作ります(笑)。
パナソニックはイーストを別の場所にセットして、後入れする構造になっているので、初心者の方にも扱いやすいと思います。ホームベーカリーの進化に驚きました!味わいの幅が広がっていますね。
取材・文/金山 靖 撮影/村本祥一(BYTHEWAY)、深瀬典子(G.P.FLAG)
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