【迷ったら“買い”のヘルメット!?】創業120年「アライ」人気2モデルの魅力とは？

風を制御し、快適なライディングへと繋げる

安全性と共に機能面も進化、アライ初となる前頭部ベンチレーションシステムを搭載。ヘルメットの前頭部に吸気孔径10mmの穴が2つ設けられ、従来モデルのXDFダクトと比較して約40％のエアー吸気量が増加。従来のフロントダクトは前傾時に優れた機能を発揮するように設計されていたが、こちらはアップライトポジションにもおいてもバランスよく機能するように設計されている。

操作はロゴ上部のスイッチの上げ下げで行う形となっている。また頭頂部の左右には新開発のコンパクトなGフローダクトを装備。小さいながらもエアー吸気量が高く、グローブをつけたままでも確実な操作がおこなえるのもポイント。

そして後頭部にはフラッグシップモデルFR-7Xのレーシングスポイラーをベースに、ツーリング時の使用を想定し、形状を調整した新しいコンセプトのGTスポイラーが装備されている。このスポイラーによって、高速走行時における頭部安定とエアロダイナミクスの向上が実現され、長時間＆高速走行時の疲労を軽減。さらに頭部の熱気を負圧で引き出すエアーアウトダクトの役割も兼ねている。その他、耳上部の冷却効果を高めるインナーサイドダクトや操作性とエアーの取り込み量を向上させた新設計のマウスシャッター、ヘルメット下部からの風の巻き込みを軽減させ、高い清流効果を発揮する固定式エアロフラップも搭載されている。

ヘルメットは決して安価なものではないが、ライダーの命を守る重要なアイテムなので確かなものを選んで欲しいところ。今回紹介したモデルは信頼性が高く、共に街乗りからツーリングまでフレキシブルに活用することができる。後は見た目の好みや自分がメインとするバイク活用シーンに応じて選んで欲しい。

RAPIDE NEO カラー（ソリッド）

ASTRO GX カラー（ソリッド）

取材・文／安室淳一　写真提供／アライヘルメット