イタリア生まれのモーターサイクルブランド、アプリリア。オートバイロードレースの最高峰MotoGPでも活躍しているブランドであり、ロードスポーツバイクをはじめオフロードモデルやアドベンチャーモデル、そしてスクーターと幅広い展開もおこなっている。
どうしても人気のロードスポーツに目が行きがちだが他のモデルもデザイン、走り共に優秀で魅力としてはロードスポーツにもひけはとらない。もちろんブランドを代表する王道モデルもいいが、今回は扱いやすさと快適性に優れるスクーターを紹介したいと思う。「SR GT 200」は、ロードスポーツ譲りのルックスを持ち、数多あるスクーターとは一線を画したスポーティなモデル。映えるルックスだけでなく、走りも想像を超えてきてくれるはずだという期待を込めてツーリングへと出かけてみた。
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ロードスポーツ譲りのスポーティなルックス
「SR GT 200」は2022年に日常における小さな冒険を楽しめるアーバンアドベンチャースクーターとして登場したモデルで、現在は同じデザインでよりカジュアルに使える125ccモデルもラインナップしている。そのスタイリングは、スポーツバイクのレーシング特性とオフロードの世界も意識して仕上げられたものとなり、フロントにはLED3連ライトユニットを組み込んで精悍なフロントマスクを作り出し、またサイドパートにはダイナミックな印象を与えるダブルフェアリング、そしてナンバープレートをボディではなくテール部分に装着させてアグレッシブさを感じさせるリアビューへと仕上げられている。
そんなスクーターながらもスポーツを感じさせてくれるスタイリングもこのモデルの大きな魅力となっている。撮影の道中、道ゆくライダーたちに何度か声をかけられたところからもこのバイクへの興味、関心の高さを知ることができた。
緩急のある走りと快適な乗り心地を楽しむことができる
実際に跨ってみるとシートはやや高めの設定となっているが、同クラスのスクーターと異なりシート自体がスリムな形状なため脚は下ろしやすい。小柄な男性や平均身長の女性が跨るとややカカトは浮くが、車体自体が軽いのでそこまで負担になることはない。足まわりはロングトラベルサスペンションによって最低地上高を高められていて、これは街中における段差や障害物もスムーズに乗り越えることを可能とし、またアドベンチャータイヤの装着でアスファルトからダート道まで幅広い路面状況にも対応している。
走り出しはとてもスムーズで、スロットルをしっかり開けると力強い加速を楽しむこともできるメリハリもイイ。実際、街中や高速、そしてワインディングでも走ってみたが、街中ではキビキビとした軽快な走りが味わえ、またワインディングではスポーティな走りを楽しめ、そして高速道路での巡行もストレスなく余裕でこなしてくれた。やや前傾となるアクティブなライディングポジションも運転しやすく、ライダーを走る気にもさせてくれる。さらにタンデムも試してみたが、安定感があるのでパッセンジャーも安心して乗ることができそうだ。
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この記事を書いた人
ライター安室淳一
クルマ、バイク、自転車専門誌の編集を経てフリーランスに。現在は乗り物とそれに関連するギアやファッション、遊び方等を中心に、雑誌、WEB、カタログ、広告等で編集・執筆活動中。
Instagram:@freerider1226
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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