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【SクラスやGLSがライバル!?】メルセデス・ベンツEQシリーズ第6弾はラグジュアリーな「EQS SUV」

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電気モーター間で駆動トルクを緻密に連続配分

パワートレーンは前後アクスルにモーターを搭載する4WD。フロントとリアの電気モーター間で駆動トルクの緻密な連続可変配分が行われ、常に効率よく4輪にトルクが伝えられる。

リチウムイオンバッテリー容量は107.8kWhで、450 4マティック SUVは最高出力265kW(360ps)、最大トルクは800Nm、580 4マティック SUVスポーツは400kW(544ps)、858Nmを発生。航続可能距離はWLTCモードで450 4マティック SUVが593km、580 4マティック SUVスポーツは589kmとなる。

充電は最大6.0kWの200V普通充電と、最大150kWの急速充電(CHAdeMO規格)に対応。150kWの急速充電を使用すれば、わずか49分でバッテリー残量を10%から80%まで増やすことができる。

SUVを名乗るだけあって、荒れた路面で本領を発揮するオフロードモードが設定されているのも大きな特徴。室内はラグジュアリーの極みだが、本格的な悪路走破性を持っているのだ。

ゆったりとした面構成、継ぎ目の少なさ、シームレスデザインといった「センシュアル・ピュリティ(官能的純粋)」の思想が反映されたエクステリアまた、そのボディサイズから想像できない最小回転半径5.1mというのも特筆すべきポイント。メルセデス・ベンツの取り回しの良さはEQS SUVでも健在で、これには最大操舵角が10度もあるリア・アクスルステアリング(後輪操舵システム)も効いている。

日本仕様の特別な機能として、車外へ電力を供給できる双方向充電も採用する。家庭の太陽光発電システムで発電した電気の貯蔵装置となるほか、停電した場合などに電気を家庭に送る予備電源としても利用可能だ。

メルセデスEQ横浜に続く専売拠点を東京・青山に開設

EQS SUVの車両価格は450 4マティック SUVが15,420,000円、580 4マティック SUVスポーツが19,990,000円。GLSの車両価格が14,200,000円から24,200,000円ということから考えても、電気自動車の「EQシリーズ」はもはや次世代のモデルではなく、現実的な選択の対象になっていることがうかがえる。

日本では2022年に約2000台のEQシリーズを販売し(グローバルでは約15万台)、2022年12月には世界初のメルセデス EQ専売拠点「メルセデスEQ横浜」をオープンしているが、2023年はさらに大きな伸びを示していることから、今回第6弾EQS SUVを発表するにあたり、今秋EQ専売拠点の2号店を東京・青山に開設することが明らかになっている。

メルセデス・ベンツ EQS 450 4マティック SUV スペック

全長×全幅×全高 5,130×2,035×1,725mm
ホイールベース 3,210mm
車両重量 2,800kg
モーター 交流同期電動機×2
システム最高出力 265kW(360PS)
システム最大トルク 800Nm
バッテリー リチウムイオン
バッテリー総電力量 107.8kWh
駆動方式 4WD
WLTCモード航続距離 593km
メーカー希望小売価格 ¥15,420,000(税込)

メルセデス・ベンツ EQS 580 4マティック スポーツ SUV スペック

全長×全幅×全高 5,135×2,035×1,725mm
ホイールベース 3,210mm
車両重量 2,900kg
モーター 交流同期電動機×2
システム最高出力 400kW(544PS)
システム最大トルク 858Nm
バッテリー リチウムイオン
バッテリー総電力量 107.8kWh
駆動方式 4WD
WLTCモード航続距離 589km
メーカー希望小売価格 ¥19,990,000(税込)

文/近藤暁史 写真提供/メルセデス・ベンツ日本

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  • メルセデス・ベンツからラグジュアリーな電気自動車「EQS SUV」が登場
  • ゆったりとした面構成、継ぎ目の少なさ、シームレスデザインといった「センシュアル・ピュリティ(官能的純粋)」の思想が反映されたエクステリア
  • フロントグリルにはEQシリーズ共通の「ブラックパネル」を採用
  • パネルの継ぎ目が描く線が少ない、オーバーラップ型のボンネットを採用
  • SUVでありながらCd値0.26を達成。空力性能も兼ね備えた美しさを表現した
  • 左右のエアアウトレットはジェットエンジンのタービンを模したデザイン
  • MBUXハイパースクリーン。3枚の高精細パネルとダッシュボード全体を1枚のガラスで覆うワイドスクリーンで構成される
  • ジェットエンジンのタービンを模したエアアウトレットのタービンブレードは、エアコンの空気を効率よく配分する機能を備える
  • 2列目シートは40:20:40分割可倒式で、前後130mmの電動スライド機能を備える
  • 2列目シートを倒すと最大2100Lの荷室スペースが生まれる

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近藤暁史

ライター近藤暁史

男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!

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