全域で軽快な走りと走破性の高さが魅力
シート高は少し高めの設定(835mm)となっていて、実際に跨ると(身長172cm)と少しかかとが浮く感じとなる。車体が軽く扱いやすいのであまり気にはならないが、それでも不安だという人はオプションのローシートに変えることで着座面が約25mm低くなり、さらに安心感を得ることができる。車体自体はスリムで跨りやすく、少し高めのシート高によって視界も良好、平均的な身長の男性であれば問題はなく、できればノーマルで走破性の高さを感じて欲しいところ。
走りはスタートから実にスムーズ、低中速域で力強いエンジン設定となっているので、走り出しから心地よいライドを味わうことができる。ただ今回のツーリングでは長めの高速ライドもあり、とかく高速ライドでは頼りなさを感じる250ccクラスだけに不安もあったが、実際に高速道路を走ってみると予想以上の加速を感じ、高速道路の流れにもスムーズに乗れて高速巡行も苦ではなかった。
さらに高速ライドでは1クラス上のバイクのような走行安定性を味わうことができたことに感動をしてしまった。シート自体もクッション性が高く大凡3時間半のライドでもお尻の痛みを最小限に抑えてくれ、休憩を入れればさらに問題は解決される。途中、緩急をつけながら走りを味わいつつ、無事目的地に到着した。
新設計のフレームに、軽量コンパクトに進化を遂げたスズキ伝統の油冷の単気筒エンジン、そして充実の足まわり装備によって、街中ではキビキビと走り、高速道路での巡行も問題なく、ワインディング、そしてトレイル&ダートもこなせる。さらにスポーティな見た目とスロットルを開けるほどにしっかりと感じることができる排気音もライダーの気分を盛り上げてくれる。幅広いシーンでバイクライドをアクティブに楽しみたい! そんな人にきっとマッチしそうな一台となっていた。
この記事のタグ
この記事を書いた人
ライター安室淳一
クルマ、バイク、自転車専門誌の編集を経てフリーランスに。現在は乗り物とそれに関連するギアやファッション、遊び方等を中心に、雑誌、WEB、カタログ、広告等で編集・執筆活動中。
Instagram:@freerider1226
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
モノマックスの記事をシェアする