石油ファンヒーターシェアNo.1のダイニチ工業の工場へ行ってきました!
先月始めにダイニチ工業の工場の見学する機会を得たので行ってきました。ダイニチ工業は新潟にある企業で、石油ファンヒーターと加湿器を製造するメーカーです。主力製品はこのふたつですが、石油ファンヒーターは10年連続シェアNo.1、加湿器は4年連続シェアNo.1を誇っています。
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石油ファンヒーターと言うと、灯油の補給や灯油の高騰、エアコンなど他の暖房器具の機能向上などから、市場規模が減少しており、多くのメーカーが撤退したという側面もあります。大手の撤退によりシェア率が上がっただけでなく、石油ファンヒーターの機能は向上し、使い勝手も良くなっていました。読者の中にも石油ファンヒーターを以前使っていたけど、今は使っていないと言う人も多いと思いますが、以前とはかなり様相が変わっていたりします。まず、他の暖房器具と比べて着火が遅いと言われており、さらに着火時、消化時に臭いが発生すると言う弱点もありました。現在ではこられは改善され、着火速度はあがり、完全燃焼することで着火時、消化時の臭いも軽減されていました。さらにタンクを大型化することで給油回数を減らすようにもなっています。すでに完成形だと思っていた石油ファンヒーターですが、10年前と比べるとかなりの進化を遂げてします。また、石油ファンヒーターの利点として乾燥しやすい他の暖房器具と違い、加湿高価もあるとのことです。
最新の石油ファンヒーターです。表示部分が大きくなり、見やすく使いやすさもアップしています。
タンクも大型化しています。また、2箇所に持ち手を付けることで重くなっても運びやすく、本体に装着しやすくなっています。
ダイニチ工業の工場では、製品に使う部品のほとんどが自社工場で生産しています。金型など外注することが多い部分も自社で生産し、そのことにより対応が早くなるとのことです。ダイニチ工業の主力製品は季節家電なので、繁忙期と閑散期がありますが、旧本社工場を倉庫として利用することで、1年中生産することが可能になっています。これにより働いている人に安定して仕事をしてもらうことができるわけです。工場で働いている人はほとんどが新潟出身の人たちなので、地場産業として、地域に貢献しているのが良くわかります。
灯油を霧状に噴射し燃えやすくする装置です。これも自社で開発、生産しています。
タンクをプレスしています。
加工前のファンです。
ちゃんと火が着くか1台1台燃焼実験をしています。
防音室を使い、四方に設置したマイクで加湿器の騒音を測っています。
濡れたタオルを振ると凍ってしまうような氷点下の中、燃焼できるかの実験も行っています。
約50万台を保管できる倉庫。この工場に保管できるので春や夏でも生産ができます。
今年は冷夏とはいえ、まだまだ暖房器具の購入を視野に入れる時期ではないですが、今年の冬は石油ファンヒーターの導入を考えてみていはいかがでしょうか。国内工場を持つメーカーを支援する意味もありますが、石油ファンヒーター自体が暖房器具の中でも利点が多い製品なので、一考するに値しますよ。
(ライター/岡安学)
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