対戦相手を分析した「力士ファイル」は戦ってきた歴史の財産

「力士ファイル」について語りながら「厚みはこれくらい」と表現してくださっている様子。玉鷲関の長い現役生活を物語っている。
──対戦相手の研究はどうされていますか?
「研究というか、対戦したときのことを日記のように書いています。若いころは研究しようと思っても、どうやったらいいのかわからなかったのですが、考えを言葉にして書き出してみるといいよ、と人にすすめられました。自分の体の調子がどうだった、当たりがこうだった、こういう攻め方をした、勝った負けた、どんな気持ちだった、というのを書いています」
──玉鷲ノートですね!
「力士ごとに整理したファイルだから、すごく分厚いですよ。いろんな人と何度も当たっているから、1人だいたい30~40枚分あって、毎場所番付順に並べています。髙安関のだけ、他の人よりちょっと厚い(笑)」
──お互い、幕内長いですもんね。髙安関とは仲が良い?
「よく話しますよ。髙安関は自分より6歳年下ですけど、中学卒業で入門しているから、入門は1年しか変わらないんです。引退した力士はファイルから外します。宝富士関とか、年が近い力士が引退していくのはさびしいですね。最近は引退した力士のファイルがかなり増えてきました」
──引退した力士のファイルが多いというのは、玉鷲関がいかに長く現役をつとめているか、という証ですね。引退した力士の分も取っておいているんですね。
「戦ってきた歴史なので、自分の財産です」
──ノートはいつ書いているのですか?
「取組が終わったあとの夜か、翌朝の稽古が終わってからです。忘れないうちに書いています」
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