冷やすと“逆に体調を崩す”NG部位とは? 猛暑の夜を乗り切る正しい熱中症対策
効率よく身体を冷やし熱中症を防ぐためには「太い動脈を冷やす」ことがポイントでした。しかし中には「冷やすと逆に体調を崩す」箇所もあるといいます。たとえば首の後ろの骨が出っ張ってるところや喉仏・鎖骨付近は冷やしすぎると自律神経が乱れると言われていますが……?
「手足の末端は冷やさないで欲しいです!末梢の血管を冷やすと血管が収縮して放熱を阻害してしまうのです。熱中症は身体の環境に対して自分の熱を放散する機能のバランスが崩れることですが、身体の末梢が冷えていると身体が“寒いのではないか”と勘違いし血管が収縮してしまい、汗が出にくくなってしまいます」(上田先生)
冷やして熱中症対策をしているつもりが逆効果とは……怖いですね。寝る時の暑さ対策で注意すべき点はあるのでしょうか?
「特に高齢の方が熱中症で亡くなるのは夜間が圧倒的に多いです。寝ている間は水分も摂れないし、暑さに気づきにくいからです。そのため、寝ている間の気温を適切に保つことは大前提!クーラーなどを使って室温を25℃~27℃に保ってください。ただし、風が身体に当たると自律神経のバランスを崩してしまったり、末梢が冷えすぎてしまったりするので、直接当たらないようにしていただきたいです。加えて、頭を冷やすのは暑い時の入眠導入としても良いので、氷枕などを併用するのも良いですね。ただし前述のように手足などの末梢は冷やさないようにしてください」(上田先生)
ポイントをきちんと押さえることで日中の暑さや夜の寝苦しさはもちろん、熱中症も防ぐことができます。身体を冷やしすぎないためにも、太い動脈を意識して冷却アイテムを正しく使いましょう。

上田悠理先生
形成外科、在宅訪問診療医。医療法人向生會理事長として高齢者の褥瘡管理を中心に常時100名以上の高齢者ケアに携わる。
臨床を継続する傍ら、ビジネスと医療をつなぐ翻訳家、ヘルステックプロモーターとして活動。2017年よりヘルステック領域のグローバルカンファレンスHealthtech Summitに統括ディレクターとして参画。ヘルスケア×テクノロジー領域のイノベーションのハブとなっている。
また、自身が代表を務めるスタートアップでは、医師の専門性をビジネスサイドに活用するためのプラットフォーム「Medivisor」を提供。企業の新規事業開発支援や学術機関との共同研究の推進、国内外のベンチャー支援など、ヘルスケア事業の縁の下の力持ちを目指して事業開発をしている。
早稲田大学法学部卒、岡山大学医学部卒
文・撮影/松本果歩
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ライター松本果歩
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。日本酒・焼酎・発酵食品が好き。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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