5~20分セットするだけでワインや日本酒、ウイスキーが甘くまろやかになる!?「SONIC DECANTER」を試しました!
2016年に北米のクラウドファンディング「キックスターター」で注目を集め、日本でも「MAKUAKE」にて600%の出資を受けて成功した「SONIC DECANTER」。生産が追い付かず、1年越しともなりましたが、昨年末にようやく日本でも一般発売が開始されました。
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そして先日、「SONIC DECANTER」の効果を科学的に評価できたということで、試飲会を兼ねた説明会が開催されました。
そもそも「SONIC DECANTER」とは、超音波でワインなどを熟成させる全く新しい機器。超音波の振動により発生する細かい気泡でワインを攪拌することにより酸素を抜き、熟成させるというものです。従来の酸化を促進する、デキャンタージュとはまた違った方法で熟成を進めるため、劣化させることなくわずか数分で味や香りを高められるのが特徴です。
実際に赤ワイン、日本酒、ウイスキーをそれぞれオリジナル、5分、10分、15分、20分の5種類を用意し飲みくらべてみました。赤ワインのオリジナルは明らかに若いという印象。香りは弱めで、ツンとした口当たりでした。しかし、5分、10分と飲んでいくと「SONIC DECANTER」による熟成が進むごとに口当たりが丸く、そして甘味が増していくのがわかります。20分になると丸くなりすぎて、ちょっと特徴がなくなった印象。個人的には15分熟成が最も好みに合いました。
さらに、日本酒は角が取れてよりまろやかに、ウイスキーもより熟成した味わいになっていきます。まるで数年の熟成を経たウィスキーのようでした。
すでにスナックやバーなど、飲食店での導入例も多く、東京都内では原価バーGINZA(銀座)やコワーキングスナック CONTENZ 分室(五反田)などでその味を楽しむことができます。
「SONIC DECANTER」を導入しているとある飲食店によると、開封後数日たち、酸化が進んでしまったワインの果実味も復活できるため、営業前に利用しているそうです。
今回、「SONIC DECANTER」の効果を科学的に評価するために、オリジナルの赤ワインと20分間で熟成した赤ワインを、味博士鈴木隆一氏が開発した味覚センサー「レオ」で比較測定しました。
その結果がこの通り。酸味や苦味が減り、甘味が大きく増しています。もちろん酸味や苦味もお酒の美味しさの一つ。なので長い時間、熟成すればいいというわけではありません。また、そのお酒自体にポテンシャルがないと熟成しても美味しくならないそうです。
「SONIC DECANTER」は開封後にも使えるため、自宅で使う場合は5分ずつ、時間を伸ばしていくことで好みに合った味を探すのが使い方のコツだとか。 使い方も簡単で、本体に水を入れてお酒をセットするだけ。一般的な750mlのワインボトルがすっぽりと入ります。また、入らないボトルの場合は他の瓶などに移し替えて使えます。また、面白いのはアルコールだけではなく醤油などもにも効果があるとか。料理にも活用できそうです。カラーはブラックホワイトの2色。価格は¥34,800(税込)です。
文/コヤマタカヒロ(デジタル家電ライター)
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