インスタントラーメンハンターの大和イチロウです。35年間、365日、25000食を食べ続けてきたマニア的視点でカップ麺の最新情報をお届けするこの企画。
私は袋麺やカップ麺を制作する“中の人”でもあるのですが、ここ最近のラーメンのトレンドを見ていると「鶏」の需要がたいへん高いのです。その理由として「コクがあるのにキレがある」と某ビールのCMライクなコメントになるのですが、非常に重要なカテゴリとしてラーメン屋さんや各メーカーはここにシノギを削っています。
今回は「鶏」の中でも濃厚で後味よく、満足感の高い「鶏白湯」がテーマのカップ麺3選をお届けします。
1.「名店の味 天下一品 京都濃厚鶏白湯」(サンヨー食品)
「名店の味 天下一品 京都濃厚鶏白湯」(サンヨー食品) ¥350(税抜)492kcal
国内外に200店舗以上展開している京都発祥「天下一品」です。鶏ガラと10数種類の野菜をじっくりと炊き出したコッテリスープが特徴で、なかなか再現ができなかったカップ麺のひとつです。
カップ麺においてこの「コッテリ」を再現するのがなかなか難しかったんです。これを再現するためにスープの順番はしっかりと確認してください。←ここ重要
具材はチャーシュー&メンマ&ねぎです。中の人的にはチャーシューってコスト高なんでこれを抜いて他にコストを捧げてもいい気がします。
ベジタブルポタージュ(ベジポタ)系の元祖と言われるだけに、このトロミの再現率はいい感じです。チキンを主軸にポークとニンニクのコクもプラス。「史上最高のこってりへ」の文言は間違いないです。
店舗の麺とは若干の違いはあれど、極力ストレートに近づけてスープとの絡みを計算し尽くされた感は素晴らしいです。このサンヨー食品さんのノンフライ麺とスープの相性は文句なしです。
「名店の味 天下一品 京都濃厚鶏白湯」(サンヨー食品)
【レビュー】
スープ・・・・・★★★★☆
麺・・・・・・・★★★★☆
具・・・・・・・★★★☆☆
作りやすさ・・・★★☆☆☆
コスパ・・・・・★★★☆☆
【総評】
手間や価格帯を考えてちょっと評価が低めですが、2022年にリニューアル後実店舗の再現性などがさらに高くなり、コクとキレのバランスは繰り返し食べたくなる一杯です。量と質も文句なしの満足な一杯。
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この記事を書いた人
食文化研究家大和イチロウ
趣味として、時にはカップ麺や袋麺の監修を手がける“中の人”として、日々インスタントラーメンにまみれているラーメンマニア。即席麺「一日一麺」を掲げ、36年で25,000食を実食。その足と舌で日本全国から集めた絶品のご当地袋麺を取り扱う専門店・やかん亭代表。
Twitter:@yamato160
Instagram:@yamato160
Website:https://yakantei.com/
お問い合わせ:info@yakantei.com
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