ストリートではなかなか感じることのできないマシンの潜在能力。しかしサーキットへ持ち込むと、そのポテンシャルは明らかになってくる。スーパーバイク世界選手権で培われたエンジンパフォーマンスを発揮するカワサキの「Ninja ZX-10R KRT EDITION」。レーシング性能を持ちながら、ストリートライディングでもその片鱗を覗かせるスーパースポーツモデルにNEWカラー&グラフィックが登場した。
213.1馬力のモンスター
バイクで颯爽と走るとき、それは常に風圧との戦いになる。「Ninja ZX-10R KRT EDITION」はライダーの負担となるその風圧を軽減させる先進のエアロダイナミクスデザインを採用。一体型ウイングレット装備のカウルが優れた空力性能を発揮し、さらにダウンフォースを生み出すことで安定したコーナーリング走行となる。
一方で風圧をも味方につけるカワサキのスーパースポーツモデルは、カウルに沿って流れる空気をパフォーマンスに導入。圧縮されたラムエアが加わることで最高出力は213.1馬力ものパワーを発揮するのだ。エンジン回転が同じ13,200rpm時にラムエア加圧がない場合は203馬力なので、風圧を味方につけたことで、ざっくりとした計算だが10馬力もアップしたこととなる。
世界に知られた「Ninja」の最高峰
トム・クルーズが演じたマーヴェリックこと、1986年公開の初代『トップガン』の登場により世界中で注目されることとなったカワサキの「Ninja」。2022年に公開された最新の『トップガン』でも「Ninja」が登場した。そこで採用されたのは、「Ninja H2」だ。「Ninja ZX-10R KRT EDITION」と同じく総排気量998cc、水冷4ストローク並列4気筒 DOHC 4バルブを搭載しながらも「Ninja H2」は重量級ツアラーモデル。
劇中に登場するマーヴェリックの愛車「Ninja H2」はさまざまなカスタムが施され、ツアラーモデルというよりは軽快なスポーツモデルに仕立てられているが、「Ninja ZX-10R KRT EDITION」とは素性が違いすぎる。
穏やかなツアラーモデル「Ninja H2」に比べ、ハイパフォーマンスモデルとなる「Ninja ZX-10R KRT EDITION」はギアレシオも違い、アグレッシブそのもの。「Ninja H2 SX SE」は300万円越えの金額こそカワサキ最高値となるが、最高出力においては今回紹介している「Ninja ZX-10R KRT EDITION」が最高峰モデルとなるのだ。
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この記事を書いた人
パーツデザイナー坂東 漠
スタンドがないと倒れる。ライダーの支えがないと自立できない。ライダーがいてもときにコケるといった2輪車の特性に魅了され、自転車、e-Bike、モーターサイクルの部品を開発。多くの人は気づかないが、それがないと成り立たないといったパーツを手がけている。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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