バイクライフを盛り上げてくれるモデルたち
3月25日(金)〜27日(日)の3日間、東京ビッグサイトで開催された「東京モーターサイクルショー2022」。現役のライダーはもちろん、近年のバイクブームでバイクに乗り始めた人や興味を覚えた人等、多くの人たちが会場を訪れた。実際のところ、前回の開催総人数14万9524人に比べ、今回は12万3439人と人数は減ってはいるものの、会場内の様子は3年振りの開催としては十分なほどの盛り上がりを見せていた。特に国内メーカーの人気が高く、感染症対策等の理由もあったが、ブースに入るのに少なくとも30分、最大で90分程の待ち時間となり、各ブースともに長蛇の列をなしていた。今回は、特に人気だった国産メーカーの注目モデルをご紹介。これからバイクシーズンに向けて、バイク気分を盛り上げ、是非とも楽しいバイクライフを送ってほしい。
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懐かしくも新しいモデルが人気のホンダブース
数ある車両メーカーブースの中にあって、最も行列ができていたのがホンダ。長い待ち時間のために諦める人もいたが、辛抱強く待つ人も多かった。そこまでしても見たい車両というのが、世界初公開となる新型ロードスポーツの「HAWK11(ホークイレブン)」と期待の原付二種モデル「Dax125(ダックス125)」。HAWK11はベテランライダーをメインターゲットとしたモデルで、スタイリッシュなボディに低回転域から高回転域までスムーズに回る水冷の直列2気筒1082ccのエンジンを搭載、また快適なライディングをサポートしてくれる先進の電子制御技術も備える、さらに少し前傾となるポジションもライダー心を刺激し、スタイリッシュかつバイクを存分に楽しむことが可能な1台。またDax125は、ホンダ人気を支える125ccクラスの期待の新型として登場。1969年にデビューしたレジャーバイクがモダンにアップデート。こだわりのバックボーンフレームにタンデムが快適な厚みのあるダブルシート、小ぶりな丸型ヘッドライト&アップマフラーが愛らしく、また扱いやすく、大人の男性でも窮屈感のないサイズもポイント。今後、人気必至の一台となっている。
正統派と近未来のバイクが注目のヤマハブース
スタイリッシュなバイクを多くラインナップするヤマハのブースも人気で行列をなしていた、ちなみにブースに入るまでの待ち時間は約1時間。そんなヤマハブースで注目したのは、レトロなスタイルに現在の技術を集めて仕上げられた「XSR700」と先日発表されたばかりの次世代のバイク「E01」。XSR700は、シンプル&オーセンティック(正統派)をテーマとし、搭載する699ccの水冷直列2気筒エンジンが実用頻度の高い回転域での粘り強いトルクを特徴とし、扱いやすさ、楽しさ、そしてコントロール感を重視した作りで快適な走りをもたらしている。ボディカラーも往年のヤマハスポーツを彷彿とさせるホワイト&グラフィックとブラック×ゴールドの精悍なコンビネーションが大人ライダーには懐かしく、若いライダーには新鮮に映る。またE01は、ヤマハが新たに打ち出したEVモデルで、これまでの二輪製造技術とノウハウにEV技術を融合させ、原付二種クラスのスクーターとして実用性と快適性を備えたコミューターとなっている。こちらはまず3ヶ月間のリースという形の実証実験からスタート。5月9日(月)から参加者募集が開始されるので、乗ってみたいという方は是非応募をしてみてはいかがだろう。
個性&所有感を満たすモデルが推しのスズキブース
個性際立ち、バイクライフを盛り上げてくれる大型モデルが人気となっていたスズキ。こちらも長い行列ができ、ブース内は賑わっていた。やはりその圧倒的な存在感から”隼”は人気となっていたが、注目したのは、先日登場したばかりの大型スポーツツアラー「GSX-S1000GT」とこれまでにないカラーリングを採用し、新たな層の獲得を目指した「KATANA」。GSX-S1000GTは、昨年登場したアグレッシブなスタイルのスポーツネイキッドモデル「GSX-S1000」をベースとしたモデルで、ツーリング性能アップをテーマに作り上げられたモデル。エアロダイナミクスを追求したボディデザイン、高揚感のあるスポーティな走りと加速を味わえるエンジン、そして快適なライディングをサポートしてくれる電子制御システムが魅力。ツーリングを満喫したいライダーにマッチする一台となっている。またKATANAは、電子制御スロットルシステムの採用や吸排気の機構変更、そして電子制御システムS.I.R.S.の搭載が行われ、カラーリングも更に大人っぽくなった定番のミスティックシルバーと、カスタムライクな雰囲気とオレンジに近いゴールドホイールがアクティブな印象を受けるマットステラブルーメタリックが追加された。
発売が待ち遠しい、SHOEIのスマートヘルメット
ライダーが身につけるギアとして一際注目を集めていたのが、ヘルメットメーカーSHOEIが参考出品をしていた「OPTICSON(オプティクソン)」。このヘルメットは、内部にHUD(ヘッドアップディスプレイ)が内臓され、スマートデバイスとの連携した情報の表示を可能としている。右目部分に搭載される透過型のディスプレイには、ルート案内や到着予定時刻や残りの距離、時刻、そしてバッテリー残量等が映し出される。便利なことはもちろん、運転中の視線移動を最小限に抑えることができ、安全性の向上にもつながる。発売時期はまだ未定も、発売されれば多くのライダーが買い換える可能性の高い、まさに次世代のスマートヘルメットとなっている。
今回、会場に行くことができなかった方は是非、来年は足を運んで、是非心揺さぶる一台を見つけてほしい!
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この記事を書いた人
ライター安室淳一
クルマ、バイク、自転車専門誌の編集を経てフリーランスに。現在は乗り物とそれに関連するギアやファッション、遊び方等を中心に、雑誌、WEB、カタログ、広告等で編集・執筆活動中。
Instagram:@freerider1226
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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