ヒストリックモデルの系譜
忘れてはならないモデルにザッパーの愛称で親しまれたZ650があります。海外輸出用のヒストリックモデルは750ccオーバーの900ccモデルZ1や1000ccモデルのKZ1000などがありますが、日本国内で販売されているのは排気量750ccのZ2(750RS)が最重量モデルでした。重く大きな車体を大排気量が引っ張るパワーのエゴイズム。そんな哲学が主流の時代に誕生したのが652ccエンジン搭載のZ650だったのです。排気量こそ劣るものの、軽量で軽快なそのマシンは750キラーとして名を馳せていくのでした。
その名と哲学を引き継ぐ2024年モデルのZ650。軽量なフレームに、低中回転域で力強いトルクを生み出す649ccパラレルツインエンジンを搭載。スリムでコンパクトなパッケージが高い運動性能を発揮し、まさに現代の750キラーなのです。
カワサキ「Z900」2024年モデル スペック
全長×全幅×全高 2,070mm × 825mm × 1,080mm
シート高 800mm
定員乗車 2人
車両重量 213kg
エンジン 水冷4ストローク並列4気筒
総排気量 948cc
最高出力 92.0 kW (125 PS) / 9,500rpm
最大トルク 98.0 N・m (10.0 kgf・m) / 7,700rpm
メーカー希望小売価格 ¥1,276,000(税込)
カワサキ「Z650」2024年モデル スペック
全長×全幅×全高 2,055mm × 765mm × 1,065mm
シート高 790mm
定員乗車 2人
車両重量 189kg
エンジン 水冷4ストローク並列2気筒
総排気量 649cc
最高出力 50kW (68PS) / 8,000rpm
最大トルク 63N・m (6.4kgf・m) / 6,700rpm
メーカー希望小売価格 ¥1,026,000(税込)
問い合わせ:カワサキモータースジャパン お客様相談室 TEL:0120-400819
文/坂東 漠 画像提供/カワサキモータースジャパン
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パーツデザイナー坂東 漠
スタンドがないと倒れる。ライダーの支えがないと自立できない。ライダーがいてもときにコケるといった2輪車の特性に魅了され、自転車、e-Bike、モーターサイクルの部品を開発。多くの人は気づかないが、それがないと成り立たないといったパーツを手がけている。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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