【進化1】18年ぶりに刷新!「タフムーブメント2」が衝撃と磁気を無効化
最も大きな改良点は、ムーブメントの刷新にあります。
小島「『タフムーブメント2』を開発しました。従来の性能をベースに、衝撃検知付き針位置自動補正機能と磁場検知機能を新たに搭載しています」
衝撃検知付き針位置自動補正機能とは、時計に加わる衝撃をLSI(時計内部に搭載された制御用集積回路)で瞬時に検知し、針ずれを補正するもの。G-SHOCKは強い衝撃を受けてもモジュール内部が壊れにくいタフネス構造であるものの、衝撃による針ずれまでは阻止できません。「タフムーブメント2」は衝撃によるずれをLSIで検知し、適正に自動補正する機能を備えたのです。
黒羽「通常はモーターに電圧をかけて内部のローターを動かし、針を進めます。ところが強い衝撃を受けると、反対にローターが外から動かされ、電圧が発生します。その電圧を検知し、針位置の確認と補正を行う仕組みを取り入れたのです」
もうひとつの磁場検知機能は、磁気帯びによる精度の悪化を防ぐ新たな対策です。
黒羽「針は磁石のローターを使って動かされているのですが、外部から強い磁石が近づくとローターが引っ張られ、正常に針が動かなくなってしまうんですね。そこで磁場を検知する専用センサーを搭載し、磁場が強い間は、時計が意図的に運針を停止するようにしました。一方、内部では経過時間を数え続けていて、磁場が収まって安全な環境に戻ったことを確認すると、停止していた分だけ針を進めて正しい時刻表示に復帰するんです」
詳しくは下の動画をご覧ください。
強力なネオジム磁石を近づけるやいなや、秒針は39秒のところでストップ。ちょっとしてから磁石を遠ざけると、瞬時に正しい時刻に復帰するのがわかります。これでマグネット付きのバッグやスマホを所持していても、気兼ねなく扱えるようになります。
小島「外からの影響、社内では『外乱』と呼んでいますけども、そういったものに対する耐性を高めて、精度への絶対の信頼性を高めました。ムーブメントを耐磁板で覆うのではなく、センサーで状況を判断して動きを制御する。カシオらしい方法だと思います」
この記事のタグ
この記事を書いた人
ライター横山博之
カバン、時計、ファッションなど男性のライフスタイルを彩るモノを領域とするライター。デザイナーや職人などモノづくりに関わるキーパーソンへのインタビュー経験も豊富。時代の先端を行く技術やカルチャーにも目を向ける。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
モノマックスの記事をシェアする
関連記事







