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MonoMax 8月号

7月9日(金)
890円(税込)

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【開発秘話】フルメタルG-SHOCKに新チタン合金モデル誕生! ミラー仕上げ&マルチカラーIPによる特別感がスゴイ!

カシオのG-SHOCKから、驚愕の新モデルが登場します!

2018年に第一弾モデルが発売されて以来、ブランドの看板となっているフルメタルスクエアシリーズ「GMW-B5000」に、新開発のチタン合金を使った「GMW-B5000TR」が誕生しました。「チタンなのにミラー仕上げ」「マルチカラーIPデザイン」と、見どころ満載な一本に仕上がっています。

チタンなのに驚くほどの鏡面性を実現!

これまで樹脂で製造されていた伝統のスクエアケースを、フルメタルにしたことで話題を呼んだのが「GMW-B5000」シリーズでした。これまではステンレススチールや純チタン(99%以上がチタン成分の金属)の素材が使われていましたが、今作では新開発したチタン合金(主成分がチタンの金属)が採用されています。

このチタン合金のなにがすごいかというと、その鏡面性。写真でご覧いただける通り、光沢感満点な仕上がりを実現しているんです。アクセントをもたらすためにケースやバンドの側面には落ち着きのあるヘアラインで仕上げられていますが、正面のベゼルやケースの広範囲にミラー仕上げが施されており、宝飾品のような輝きを放っています。

鏡面性は極めて高く、反射させたMonoMaxのロゴもしっかり読み取れるほどです。

「これくらいにミラー仕上げされた腕時計は、別に珍しくない」と思われた方もいるかもしれませんが、それはきっとステンレススチールなどのはず。チタンは「錆びない」「高強度なのに重量は鉄やステンレススチールの約半分」「アレルギーになりにくい(生体適合性に優れている)」といった利点が多いものの、純チタンではこれほど光り輝かせることはできませんでした。今回は日本最大手鉄鋼メーカーである日本製鉄との約6年に及ぶ研究開発によって、これほどの鏡面性を持つ新しいチタン合金を生み出しています。

また、鏡面性を生み出すために純チタンの約2倍の表面硬度も獲得。従来の純チタンモデルでもG-SHOCK品質に足るタフネスさを備えていますが、これまで以上に打ちキズに強くなったこともうれしい進化です。

インパクト大な全5色のマルチカラーIPを採用!

驚きは新チタン合金の採用に留まりません。「豊かな光沢感を放つチタン」を印象づけるため、マルチカラーIPを施した点もインパクト抜群。バンドは5つに彩色されています。

ケースにも起用されているのが、このゴールド。やや黄色が強いものの全体のトーンは薄めで、洗練された上品さを感じる色合いです。

こちらはライトグレー。ステンレススチールのシルバーに近い印象で、わずかにグレーがかっています。

色を深めたダークグレー。ブラックといえないこともなさそうですが、鏡面仕上げであることもあり、軽快さを感じます。

こちらはG-SHOCKのコンセプトカラーでもあるレッド。深みのあるボルドーに近い色合いで、2021年1月に発売された「GMW-B5000RD-4JF」を想起させます。

最後のダークブルーは、今回初お披露目された新しいカラーリング。ナチュラルな彩色のため子供っぽさがなく、洗練された雰囲気があります。

ケースサイドと裏側はヘアライン仕上げ。それぞれの色の違いだけでいえば、こちらのほうがよりハッキリわかります。

腕に乗せてみると、このような感じに。かなりインパクト大なマルチカラーですが、ビビッドではないため意外と悪目立ちしませんし、肌色に馴染みやすいことがわかります。

一つひとつがアクセサリーになりそうな存在感があり、実際の装着時にいくつかの駒を抜くことになると思うと、残念な気持ちになるほど……。ケースに近い上下3つの駒は取り外せませんが、その他の「アジャスト駒」なら入れ替えが可能なので、自分好みに配置し直してみるのもおもしろいかもしれません。

ちなみに、ケースサイドにある4つのボタンもそれぞれ異なるカラーを起用。とことんこだわっています。

Bluetooth電波ソーラーで実用性にも優れている!

その他のディテールを見ても、完成度の高さが伺えます。

文字盤は初代モデルを踏襲し、ブロックが積み重なったようなデザイン。製品コンセプトに合わせ、機能表示もマルチカラーになっています。

裏蓋はシリーズでおなじみのDLCスクリューバック。接続部を3本足構造として、強度を高めています。

バックルはワンプッシュで開放できる中折れ式。もちろんこの部分もミラー仕上げのチタン素材です。

また、Bluetoothを搭載。スマホと連携させれば自動時刻修正が使えますし、世界6局の標準電波を受信する「マルチバンド6」も搭載しているので、どこにいても時刻を確認できます。さらにはソーラー充電も。

 

【直撃取材】G-SHOCK&日本製鉄の担当者に開発秘話を伺った!

新チタン合金を使った「GMW-B5000TR-9JR」は、どういった経緯で誕生したのでしょうか? 開発担当者に話を聞くことができました。

「近年、G-SHOCKが注力しているのがC(Colour=カラー)・M(Material=素材)・F(Finish=仕上げ)です。特に近年はカーボンを積極的に採用するなど素材にも強化してきました。その一方、チタン素材も純チタンという形で使用していたのですが、あるとき素材を供給してもらっている日本製鉄さんと『一緒に新しい取り組みをしてみたいですね』という話になりまして。その素材特性から、純チタンでは実現できない高度な鏡面性という問題を克服できればおもしろいのではないか、となりました。もう6年ほど前の話です」(カシオ計算機 開発本部 開発推進統轄部 プロデュース部 第一企画室・泉潤一さん)

不可能を可能に。その願いは、予想以上にハードはものだったようです。

「普段、私たちは素材そのものの質感を残したり彩色したりする研究が多く、研磨を前提とした開発は異例だったんです。チタンにどういった元素を加えればいいのか、なかの組織をどう制御すればいいのか……影響因子の検討という基礎的なレベルから研究開発がはじまり、基本成分の決定に2年ほどかけ、その後に準量産試作から量産体制へとシフトしていきました」(日本製鉄 技術開発本部 鉄鋼研究所 材料信頼性研究部・塚本元気さん)

開発していく最中に浮かび上がってきたのが、次の3つの課題です。

  1. 鏡面性を生み出す影響因子の解明
  2. 鏡面性を上げることで悪化する加工性との両立
  3. 鏡面性の評価方法

1は地道な研究の末、アルミと鉄を合成元素にすれば最良の結果が出ることを発見。比較的安価であることから、コストを抑制する効果も生み出しました。

2の課題については実際にケースを製造する機械の切削能力などを見極め、折り合いをつけていったといいます。

問題は3。日本製鉄では、チタン合金の鏡面性の評価を行った経験がほとんどなかったといいます。

「DOIという写像性を図る評価方法を導入しました。素材開発は日本製鉄さん、研磨はカシオで行い、何度もテストして鏡面性を高めていきました。まさにコラボレーションの結果として生まれた素材だと思います」(カシオ計算機 開発本部 機構開発統轄部 第一機構開発部 第1外装開発室・横尾一将さん)

「鏡面性を上げるのに、30種類くらいの成分を検討しました。ミクロ組織の違いも含めると全部で100種類くらいは試作を繰り返して、完成に至ったんです」(前出・塚本さん)

また、気になるマルチカラーIPを採用した理由については、「新素材を華々しくデビューさせたかった」との回答が。

「現在の研磨技術ですと、純チタンでこのレベルのミラー仕上げはできません。『歪みがある』『鏡面性が不足している』といった理由で、G-SHOCK品質を満たさないものになってしまうんですね。今回は新素材開発によりミラー仕上げチタンのG-SHOCKを実現できました。そのことをよりアピールするために、ミラーが映えるマルチカラーにしたんです」(カシオ計算機 開発本部 品質統轄部 ハード品質保証部 第二ハード保証室・岡村直樹さん)

「少しずつ新色を発表していくような、地味に展開する方法もありました。しかし、GMW-B5000シリーズのロードマップやCMFの徹底追及を考慮すると、新たに開発したダークブルーを加えたマルチカラーが正解でした」(前出・泉さん)

開発されたチタン合金は「Super-TIX 20AFG」と名付けられ、日本製鉄で展開している意匠性チタンブランド「TranTixxii(トランティクシー)」にラインナップされています。

「トランティクシーは、独自の最先端技術によって実現したさまざまな色彩・色調を、チタンのもつ優れた耐食性と耐変色性によって、時を超えて持続させることができる世界初のチタンブランド。G-SHOCKとのコラボにより、また新たな魅力を持つ素材を生み出すことができたのはうれしい限りです」(日本製鉄 チタン事業部 チタン営業部 自動車建材室・長坂知幸さん)

トランティクシーのチタンは、スノーピークのマグカップや浅草寺本堂の瓦など、市販製品から建築物まで、幅広い領域で使われています。

「G-SHOCKさんとこうした形でコラボできたことは、大変光栄です。素材名『Super-TIX 20AFG』の『G』はG-SHOCKのことを表しておりますし、グローバル、ゴージャス、グロリアスといった意味も含めました。世界へと羽ばたいていってほしいと願っています」(前出・長坂さん)

「とてもうれしいコラボでした。今後もチタンに限らず、日本製鉄さんとはさまざまな材料の開発を続けていきたいと考えています」(前出・横尾さん)

 

ミラー仕上げのチタン合金という、G-SHOCK×日本製鉄がコラボしたからこそ達成された偉業。実際にその輝きを目にすれば、すごさを肌身に感じるはずです。

G-SHOCK「GMW-B5000TR-9JR」¥192,500(税込)

カシオ計算機 お客様相談室
03-5334-4869
https://gshock.casio.com/jp/

取材・文・撮影/横山博之

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