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【白でもオレンジでもない車線の謎】高速道路で遭遇した「緑の車線」は何の意味?驚きの効果とは!?

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関越自動車道の緑の車線

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関東の方なら、東京と群馬、新潟方面などと結ぶ、関越自動車道を利用したことがあるかもしれない。3車線部分が多くて、走りやすい高速道路のひとつだ。この関越自動車道を走っていて、遭遇したのが緑の車線。

道路上に敷かれる車線といえば、白とオレンジが常識で、緑は初めてだし、教習所や運転免許更新のときに行われる講習でもらう教則本にも載っているのを見たことがない。オレンジ線ははみ出すと違反になるだけに、車線に合わせた走りは重要であることを考えると、ますます緑車線の対処の仕方がわからなくなってくる。

緑の車線はまたいでもOK!? 目的はズバリあの解消

実はこれ、「車線キープグリーンライン」と呼ばれるもので、2021年に関越自動車道で初めて採用された、新しい車線なのだ。この車線、またいで車線変更などしてもお咎めがなく、目的はズバリ「渋滞の解消」。土日や祝日ともなると全国の高速道路で渋滞が発生していて、関越自動車道も例外でなく、いくつかの渋滞の名所がある。

緑のラインが引かれている東松山IC付近も、下りが渋滞発生ポイントになっていて、その対策というわけだ。緑ラインが引かれているのは一番左の走行車線、つまり第一走行車線のみで、ここを走行させるのが目的。見慣れない緑だとそれに沿って走ろうという心理が働いて、渋滞の原因となる無駄に追い越し車線を走ることが防げるというわけだ。さらに緑の大きな矢印も路面に描かれていて、効果を高めている。

関越自動車道の埼玉県部分は緩い上り坂やコーナーが続いているところが多く、自然に速度が落ちやすい。そうなると、遅いクルマを避けて追い越し車線に出やすくなる傾向にあって、実際に関越自動車道を走ってみると、確かに走行車線はがら空きで、追越車線をみんな並んで走っているという光景によく出くわす。緑の車線はこれの解消のためというのが大きな設置理由だ。

もうひとつは東松山ICからの合流部分にも敷かれていて、本線に合流してきたクルマをそのまま走行車線を走らせるという効果もある。また車線がはっきりとしているので、昨今話題の逆走防止にもなるという。

実際に効果が出ているとのことで、現在は名古屋高速でも車線キープグリーンラインが引かれているので、利用する際は確認してみてほしい。実際、緑の車線の間を走るのはなんだか気持ちがいいものだ。

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近藤暁史

ライター近藤暁史

男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!

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