あえての“不便”が刺さる! 若者を熱狂させる「体験と所有」の価値
16種類も機種があるチェキが様々なニーズに応えていることはわかりましたが、なぜデジタルの時代にチェキがここまで人気なのでしょうか。高井さんは「体験と所有」がキーワードだと話します。まずは“体験”について。
「スマホで写真を撮影すれば、早く撮れるし画質もすごく綺麗で効率的です。でも簡単だからこそ“体験価値”は少ないですよね。スマホは電話やSNSの操作の延長ですぐに撮影できると思いますが、チェキはわざわざカメラを持ち歩いて構えて『今から撮影をするんだ』という気持ちの切り替えと体験要素がある。デジタルの時代でも若者は効率だけを重視するわけではなく、体験を欲している……そのニーズに刺さったのだと思いますね」(高井さん)
そして“所有”とは?
「まずはデバイスを持っている“所有欲”。チェキ本体のデザインをものすごく大切にしている理由の一つでもあります。そしてチェキがスマホカメラと大きく異なるのは、写真が現物としてプリントされること。写真がデジタルのデータではなく作品のようなモノとして“所有”できることで、データを送信するよりも贈り物としての価値が高まります。直接文字やイラストを描き込めばさらに特別感が増します」(高井さん)
これらの体験価値と所有感があることが、スマホの写真データとは一線を画す「唯一無二の価値」になっていると高井さんは分析します。スマホと違い、チェキフィルムが10枚で1パックと撮影できる枚数に制限があるからこそ、ユーザーは1枚1枚を大切に撮影します。10枚しかないうちの1枚を相手にあげるってかなり特別ですし、撮影も慎重に臨みますよね。
“所有”の価値を広げた背景には自分が撮影したものだけでなく、好きなキャラクターをチェキでプリントして持ち歩く「キャラチェキ」もあるのだそう!推しのチェキを持ち歩く人も増えています。

キャラチェキ
「好きなキャラや推しを持ち歩きたい方はすごく多いです。スマホにデータとしてあるのではなく“触れる”ことが重要で愛おしいんですよね。チェキを入れることができるキーホルダーもあり、こうした新たな楽しみ方もチェキを広げた理由の一つだと思います」(高井さん)
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この記事を書いた人
ライター松本果歩
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。日本酒・焼酎・発酵食品が好き。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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