パフォーマンスを極限まで引き出す専用チューニングのすべて
4輪の接地性を高める5段階調整式リアウィングと専用サスペンション
ニュルでクルマを高速かつ高Gで走り続けるためには、走行状態において4輪を確実に接地させることが重要となる。そこで「GRMNカローラ」では専用のエアロパーツを開発、とくに5段階の調整機構を設定したリアウィングは、テストを重ねることで最適な仕様を導き出した。
サスペンションには専用のモノチューブショックアブソーバーを採用。サスペンションが上下に大きくストロークしても安心して走り込めるスタビリティの高さを求め、ショックアブソーバーにリバウンドスプリングを追加し、前後それぞれストローク量をmm単位で調整しながらベストバランスを見出した。さらに、コーナリング時の安定性とブレーキ性能を高めるため、タイヤもベース車と比べて幅を10mm拡げた245/40ZR18のハイグリップタイヤ「Michelin Pilot Sport Cup 2」を装着している。
また電動パワーステアリングの制御プログラムも、高いGを受ける旋回時でも適切なアシストトルクを発生できるよう制御プログラムを変更。4WDシステムも直進時のリア側トルク配分を最適化し、超高速域におけるステアリングの切り始めの安定性を高めるなど、専用のチューニングが施されている。
スーパー耐久の知見を凝縮、415Nmへ向上した1.6L直3ターボエンジン
1.6L直3ターボエンジンは、さらなる野性味を追求し、最大トルクをGRカローラの400Nmから415Nmへとアップ。これにはスーパー耐久シリーズでの知見が生かされているという。また、連続した全開走行でも安定したエンジン高出力を維持するため、GRカローラ 2025モデルで装着されたクールエアダクトに加え、GRMNカローラには一段と冷却性能を高めるインタークーラースプレーも装備されている。
2シーター化による徹底的な軽量化と、走りに集中できる専用コクピット
そのほか、走りの真価をドライバーが引き出せるように、シートやインストルメントパネルを変更。シートはS耐参戦車のドライビングポジションを指標に、日常使いにおける乗降性にも配慮しつつ、クルマとの一体感を高められる軽量フルバケットシートを開発。
コクピットは、より運転に集中できる空間を追求して配色にもこだわり、専用の植毛加工を施したインストルメントパネルおよびフロントピラートリムを採用した。なお、徹底的な軽量化のためにリアシートは外されていて、2シーターとなる。
ボディカラーは特別設定色「グラビティブラック」を設定。車両価格はまだ明らかになっていない。「GRMNカローラ」はレース専用車両ではなく、公道を走行することもできる。
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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