バイク人気が盛り上がっている中、小回りが利く小型バイクもいいが、せっかく大型二輪免許を持っている人であれば、是非乗って欲しいのが大型モデル。車種の選択肢も一気に広がり、一度跨がれば確固たる存在感とパワフルな走りにバイク好きであればきっと魅了されるはず。ただ、候補が沢山ありすぎて迷ってしまうこともある。そこで、今回は“国産”&“個性”という点からご紹介したいモデルをピックアップ。
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個性際立つ、モダンジャパニーズバイク
それがスズキの“KATANA”!バイク好きであれば、もちろんご存知かもしれないが、それほど詳しくない人や若い世代の人にとってはその名は新鮮に聞こえるだろう。この“KATANA”というバイク、1980年にドイツのモーターサイクルショー“ケルンショー”で発表されたスズキのモデルで、その名前の通り、日本刀をイメージして作られている。
その斬新なデザインはたちまちライダーを魅了し、翌年発売された「GSX1100S KATANA」は一躍注目のモデルとなった。そのモデルを原点として、最新の技術を搭載し、モダンにアップデートされたのがこのモデル。大型バイクの購入を検討している方、是非その候補のひとつに入れて欲しい一台となっている。
王道の「銀×黒」か、クールな「紺×黒」か
刀というと想像するのは刃の銀と柄の黒という色の組み合わせ、従ってこちらのモデルもカラーリングはシルバー×ブラックが定番となっている。しかし、今回もう一押ししたいのが新たにラインナップされたブルー×ブラック。この配色によって車両の雰囲気がガラッと変わり、よりモダンな印象とともに個性も発揮。さらにホイールのオレンジとフロントフォークのゴールドとのコントラストも効いて精悍な印象を際立たせる、“おっ”と思わせてくれる色合いである。
新世代の“KATANA”は、燃料タンクから車体の先端まで、研ぎ澄まされた刀のようなシャープなラインとなり、角型のヘッドランプや刀の切先をイメージした造形の車体先端下部に装着されたLEDポジションランプによって、「GSX1100S KATANA」に着想を得た特徴的なフロントマスクに仕上げられている。またスズキ初となるターンシグナル付スイングアームマウントリヤフェンダーを採用することで、車体後部のシート下はスッキリ。そのスタイリングは見ても楽しめるものとなっている。
切れ味鋭いシャープな走りを備える
ギュッと詰まった塊感のあるボディは軽量に仕上げられ、そこに搭載されるパワーユニットは998ccの水冷直列4気筒エンジン。「GSX–R1000」のエンジンをベースに改良がおこなわれ、低回転で力強いトルクと高回転ではパワフルな走りを発揮してくれる。それに伴い、フロントブレーキには強力な制動力を発揮するブレンボ製のラジアルマウントモノブロックキャリパーを採用。さらにエンジン出力を効率的に路面に伝えることができるトラクションコントロールシステムを搭載し、昂揚感のある加速を快適に楽しむことができるようになっている。
また、ワンプッシュでエンジンの始動が可能なスズキイージースタートシステムやスムーズな発信をサポートするローRPMアシスト機能、クラッチレバーの操作なしでもシフトアップ/ダウンが可能なクイックシフトシステム、そして滑りやすい路面状況や過度なブレーキ等によるホイールのロックを一定範囲内で回避する電子制御式ABSも備え、ベテランライダーだけでなく、大型ビギナーでも扱いやすい操作性を実現している。
メーターは視認性に優れ、豊富な情報をライダーに提供してくれる。コンパクトなフル液晶ディスプレイを用いた多機能インストルメントパネルを採用。液晶ディスプレイにはアンバーのバックライトを採用。暗い場所ではアンバー、明るい場所では白く見えることで、昼夜問わず良好な視認性を実現している。
KATANA
【スペック】
全長×全幅×全高(mm):2130×820×1100
シート高(mm):825
総排気量(cc):998
エンジン:水冷4ストローク直列4気筒
最高出力(PS/rpm):150/11000
最大トルク(kgf・m/rpm):10.7/9250
燃料タンク容量(L):12
価格:¥1,606,000(税込)
カラー:マットステラブルーメタリック、ミスティックシルバーメタリック
【問い合わせ】
スズキ お客様相談室 TEL:0120-402-253
公式ホームページ www1.suzuki.co.jp/motor/
取材・文/安室淳一 写真提供/スズキ株式会社
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この記事を書いた人
ライター安室淳一
クルマ、バイク、自転車専門誌の編集を経てフリーランスに。現在は乗り物とそれに関連するギアやファッション、遊び方等を中心に、雑誌、WEB、カタログ、広告等で編集・執筆活動中。
Instagram:@freerider1226
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