熱烈な多くのファンの期待に応えて、新型ルノーカングーが日本に上陸した。昨秋の「カングージャンボリー2022」で日本初披露されて以来、正式日本発表が待たれていたが、ようやくの登場となった。
カングーはコンパクトなボディに大きなボックスをつけたような形状の商用ベースのフルゴネット。ところが、その高い積載性と快適な乗り心地、飾らない道具感のあるスタイルで、商用モデルよりも乗用モデルが大ヒット。世界中から愛される存在となっている。日本でも両側スライドドア、後席独立シート、充実した室内装備などで初代から人気を集め、いまや思い思いにカングーのある生活を楽しむ「ひとつのライフスタイル」を生み出す存在となっている。
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14年分の進化と変化は大きいが、まさしく「カングー」
カングーのフルモデルチェンジは実に14年ぶり(2代目の日本発表は2009年9月のことだった)。当然、最新型は大きな進化を見せている。
まずルックス。そのプロポーションは歴代カングーと同じフルゴネットスタイルだが、シャープな形状のフロントランプなどにより、顔つきがキリリとしたものになった。これまでのホンワカしたものから大きく変わったこともあって、ファンの間からは戸惑いの言葉も聞かれるが、思えば2代目が登場した時もルックスについては賛否両論あった。よく見るとカングーらしいところもあるし、3代目も見慣れてくるときっと「カングーらしいスタイルだな」と思えてくるのだろう。
ボディサイズは、全長が4490mm、全幅が1860mm、全高が1810mm、ホイールベースが2715mmと、 先代モデルに比べて全長が210mm長く、全幅が30mm大きくなり、ホイールベースは15mm拡大された。
このサイズアップにより、室内空間は大きく拡大された。荷室容量は通常の後席仕様時で775L(前モデル比+115L)、後席を折りたたむと2800L(+132L)となる。
カングーの良さは、容量だけでなく実は使い勝手にこそある。荷室床面高が低く、両側スライドドアの開口部が広いことに加え、出っ張りがほとんどない荷室形状のため、荷物の出し入れがしやすい。また、収納スペースが豊富に設けられているのもポイントだ。
運転席に座ると、新しさがはっきりと感じられる。8インチのタッチスクーリンやデジタルディスプレイのインパネ、マルチメディアイージーリンクなどを装備、先進運転支援システムも充実しており、従来モデルとは大きく雰囲気が異なる
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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